アイティワイルド（2012年生、母スターオブアフリカ）

アイティワイルド（2012年6月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は栗毛。種牡馬のワイルドラッシュ（当時18歳）と交配したスターオブアフリカが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）武田牧場。主な勝ち鞍は2018年の一般B1。

経歴

デビュー前

矢野英一厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2015年）

7月11日、デビュー戦は木幡初也騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。馬体重は468kg。15頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に終わった。

4歳（2016年）

5月28日、約10か月半の休養明けで迎えた2戦目は、陶文峰騎手を鞍上に迎えて、一般C2十八（盛岡ダート1200m 晴/重）に出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクリニャンクールに9馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

6月11日、中1週で迎えた3戦目は、一般C2十七（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で陶文峰騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタケノルピナスに約10馬身の大差をつけて断トツの支持に応えた。

6月25日、中1週で迎えた4戦目は、一般C2十五（水沢ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で陶文峰騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブライティアマンボに約11馬身の大差をつけて断然人気に応えた。

10月8日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい16着に敗れた。

11月27日、中6週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた6戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい13着に終わった。

12月10日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は木幡初也騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に終わった。

5歳（2017年）

4月23日、約4か月半の休養明けで迎えた8戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、一般C2八（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアラノボルに9馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

5月8日、中1週で迎えた9戦目は、一般C2二（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で高松亮騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るクインズトロブラボを次元の違う末脚で交わし去り、最後は7馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

5月22日、中1週で迎えた10戦目は、一般C2一（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高松亮騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のダイワオッズに5馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

7月3日、中5週で迎えた11戦目は、アレクシス賞（水沢ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で高松亮騎手（3戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、レイズアスマイルに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

8月22日、中6週で迎えた12戦目は、菅原辰徳騎手を鞍上に迎えて、ルネッサンスブルー賞（水沢ダート1600m 雨/不良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のムーンビューティに4馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

9月17日、中3週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた13戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、盛岡手づくり村工房まつり賞（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、スクリーンハッピーに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

6歳（2018年）

3月21日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた14戦目は、春の息吹賞（水沢ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は菅原辰徳騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて6着に敗れた。

4月3日、中1週で迎えた15戦目は、ハナミズキ賞（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原辰徳騎手（2戦1勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく10着に敗れた。

4月16日、中1週で迎えた16戦目は、ショウドウザクラ賞（水沢ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は村上忍騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のペイシャパッチに2馬身の差をつけて優勝

4月28日、中1週で迎えた17戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、南関東ジョッキーズフレンドリーマッチ第1（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく11着に敗れた。

5月14日、中1週で迎えた18戦目は、坂口裕一騎手を鞍上に迎えて、ダンスパーティー賞（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマコトグナイゼナウに4馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

8月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、ウィルキンソン賞（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は村上忍騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、デロニクスレギアに交わされて2馬身半差の2着となった。

8月20日、中1週で迎えた20戦目は、マツヨイグサ賞（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は坂口裕一騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

9月1日、中1週で迎えた21戦目は、ベゴニア賞（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は村上忍騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして、最後は2着のミスターシーバスを3/4馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

9月30日、中3週で迎えた22戦目は、白神賞（盛岡ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（4戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい10着に敗れた。

10月13日、中1週で迎えた23戦目は、ストロベリーツリー賞（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村上忍騎手（5戦2勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

10月28日、中1週で迎えた24戦目は、一般B1（盛岡ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で村上忍騎手（6戦2勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、サインズストームに交わされて1馬身差の2着となった。

11月26日、中3週で迎えた25戦目は、一般B1（水沢ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で村上忍騎手（7戦2勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、マコトハインケルに半馬身交わされて2着となった。

12月22日、中3週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた26戦目は、一般B1（水沢ダート850m 小雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で村上忍騎手（8戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切り、で集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るダンストンラソを交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

7歳（2019年）

2月10日、中6週で迎えた27戦目は、石川慎将騎手を鞍上に迎えて、ヒヤシンス賞（佐賀ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

3月31日、中6週で迎えた28戦目は、若葉賞（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川慎将騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

4月28日、中3週で迎えた29戦目は、4歳以上C2-5（佐賀ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で石川慎将騎手（2戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって7着に敗れた。