ナセ（2003年生、母タマノセイフウ）

ナセ（2003年4月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「名瀬。奄美の地名」。毛色は栗毛。種牡馬のサイレントハンター（当時10歳）と交配したタマノセイフウが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は熊本県、生産者は片山建治。戦績は、中央平地1戦0勝、地方44戦9勝2着9回。2006年のロータスクラウン賞(地方重賞)に勝利した他、2005年の九州ジュニアチャンピオン(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

東美義厩舎（佐賀）へ入厩。

2歳（2005年）

6月11日、デビュー戦は吉田隆二騎手を鞍上に据えて、2歳戦のルーキーステージ（佐賀ダート900m 曇/重）に出走。馬体重は463kg。8頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。端をきり、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

6月26日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、2歳（佐賀ダート900m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隆二騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のカネクラモチに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月18日、中2週で迎えた3戦目は、2歳（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隆二騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ恰好となり、で集団を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、エクセルクレバーに3/4馬身交わされて2着となった。

8月14日、中3週で迎えた4戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のアゲインステージ（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ゴールドクラップに半馬身交わされて2着に敗北した。

8月27日、中1週で迎えた5戦目は、2歳オープンのひまわり賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

11月5日、中9週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、牧野孝光騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のアゲインステージ（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

11月27日、中2週で迎えた7戦目は、安東章騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞の九州ジュニアチャンピオン（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のゴールドクラップに1馬身の差をつけて制した。

12月11日、中1週で迎えた8戦目は、2歳戦の楠風賞（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は山口勲騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、アスカシャンハイに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

3歳（2006年）

1月8日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上B2（佐賀ダート1400m 晴/良）に56kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（3戦0勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したコスモタンスマンを捕まえ切れず、6馬身差の2着となった。

2月7日、中3週で迎えた10戦目は、3歳戦のたんぽぽ賞（荒尾ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（4戦0勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。3着に入った。

2月26日、中2週で迎えた11戦目は、3歳地方重賞の飛燕賞（佐賀ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で山口勲騎手（5戦0勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のユウワンに1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月4日、中9週で迎えた12戦目は、3歳以上B2（佐賀ダート1400m 晴/良）に56kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で山口勲騎手（6戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るシルクイノセントを上がり0位の末脚でクビ差だけ差し切って制した。

6月4日、中3週で迎えた13戦目は、3歳地方重賞の九州ダービー栄城賞（佐賀ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は安東章騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

6月24日、中2週で迎えた14戦目は、夏至特別（佐賀ダート1750m 曇/重）に56kgの斤量を背負って出走。鞍上は山口勲騎手（7戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のエプソムスケールに1馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

7月8日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上B1（佐賀ダート1400m 曇/不良）に56kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（8戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のザレッドプリンセスに2馬身の差をつけて6勝目を手に入れた。

7月18日、中0週で迎えた16戦目は、えびの特別（荒尾ダート1400m 曇/良）に56kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（9戦4勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月20日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、3歳地方重賞のロータスクラウン賞（佐賀ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で山口勲騎手（10戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のセイトカイチョウに1馬身の差をつけて優勝

9月10日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上A3 B1（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は安東章騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ベルチャイムに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

4歳（2007年）

5月5日、約8か月の休み明けで迎えた19戦目は、青柳健一騎手を鞍上に迎えて、周防灘特別（佐賀ダート1750m 小雨/稍重）に53kgの軽斤量で出走。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

5月26日、中2週で迎えた20戦目は、新原健伸騎手を鞍上に迎えて、楽天競馬協賛錦江湾特別（佐賀ダート1800m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

7月7日、中5週で迎えた21戦目は、大分川特別（佐賀ダート1800m 曇/不良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は青柳健一騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり4着に終わった。

7月31日、中2週で迎えた22戦目は、大隅特別（荒尾ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は山口勲騎手（11戦5勝）。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。最後は、2着のカシノカスケードに1馬身半の差をつけて8勝目を手中に収めた。

9月23日、中7週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた23戦目は、後藤孝鎮騎手を鞍上に迎えて、志布志湾特別（佐賀ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく5着に敗れた。

10月8日、中1週で迎えた24戦目は、緑川特設（佐賀ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤孝鎮騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ユウワンに交わされて3馬身差の2着となった。

10月27日、中2週で迎えた25戦目は、大淀川特別（佐賀ダート1750m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は青柳健一騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

11月11日、中1週で迎えた26戦目は、嘉瀬川特設（佐賀ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は後藤孝鎮騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

12月1日、中2週で迎えた27戦目は、菊池川特別（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤孝鎮騎手（3戦0勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

5歳（2008年）

1月4日、中4週で迎えた28戦目は、関門海峡特設（佐賀ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で後藤孝鎮騎手（4戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

1月29日、中3週で迎えた29戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、霧島賞（荒尾ダート1500m 曇/不良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のダイキチヘイローに1馬身半の差をつけて9勝目を奪取した。

2月10日、中1週で迎えた30戦目は、山下貴光騎手を鞍上に迎えて、天山特別（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず7着に終わった。

2月24日、中1週で迎えた31戦目は、五ヶ瀬川特別（佐賀ダート1750m 小雪/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は青柳健一騎手（3戦0勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には食い込めず4着に敗れた。

3月23日、中3週で迎えた32戦目は、KJ2のはがくれ大賞典（佐賀ダート2000m 雨/不良）に出走。鞍上は山口勲騎手（12戦6勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。

4月20日、中3週で迎えた33戦目は、由布岳特別（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は山下貴光騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

5月6日、中1週で迎えた34戦目は、九千部山特別（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は山口勲騎手（13戦6勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい6着に終わった。

5月25日、中2週で迎えた35戦目は、阿蘇山特別（佐賀ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（14戦6勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず4着に敗れた。

6月8日、中1週で迎えた36戦目は、竹吉徹騎手を鞍上に迎えて、高千穂峰特別（佐賀ダート2000m 雨/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

6月25日、中1週で迎えた37戦目は、地方重賞の九州王冠（荒尾ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は山口勲騎手（15戦6勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったケイウンヘイローから3/4馬身差の2着に敗北した。

7月21日、中3週で迎えた38戦目は、筑後川特別（佐賀ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（16戦6勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、カミノチカラに交わされて1馬身半差の2着となった。

8月30日、中5週で迎えた39戦目は、池田湖特別（佐賀ダート1750m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は竹吉徹騎手（1戦0勝）。6頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

9月10日、中1週で迎えた40戦目は、霧島賞（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は山口勲騎手（17戦6勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。7着に敗れた。

6歳（2009年）

4月29日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた41戦目は、河野直人騎手を鞍上に迎えて、JNB協賛シリーズ阿蘇高岳カップ（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。8頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。8着に終わった。

5月10日、中1週で迎えた42戦目は、らくのうマザーズ特別（荒尾ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河野直人騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。6着に終わった。

5月28日、中2週で迎えた43戦目は、JNB協賛シリーズエメラルドカップ（荒尾ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隆二騎手（3戦1勝）。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。7着に終わった。

6月10日、中1週で迎えた44戦目は、JNB協賛シリーズ阿蘇中岳カップ（荒尾ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隆二騎手（4戦1勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。最後は、勝ったタニノウィンザーから2馬身差の2着となった。

6月18日、連闘で迎えた45戦目は、地方重賞の九州王冠（荒尾ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隆二騎手（5戦1勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。5着に敗れた。