メイクザウインド（2019年生、母セントフロンティア）

メイクザウインド（2019年3月28日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「風を起こす」。毛色は鹿毛。種牡馬のドレフォン（当時6歳）と交配したセントフロンティアが18歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は白井牧場。主な勝ち鞍は2022年の平取町軽種馬生産振興会特別(一般C4-2)。

経歴

デビュー前

小桧山悟厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

12月5日、デビュー戦は山田敬士騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は506kg。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

3歳（2022年）

3月6日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田敬士騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

4月9日、中4週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田敬士騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

5月28日、中6週で迎えた4戦目は、原優介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/重）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず10着に終わった。

6月28日、中3週で迎えた5戦目は、松井伸也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C4-4（門別ダート1200m 雨/不良）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったセルゼに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

7月12日、中1週で迎えた6戦目は、石川倭騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C4-4（門別ダート1200m 曇/良）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタレンティドワンに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月3日、中2週で迎えた7戦目は、平取町軽種馬生産振興会特別（門別ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で石川倭騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のユニコーンに4馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

8月25日、中2週で迎えた8戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、共済ホール特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて7着に敗れた。

9月8日、中1週で迎えた9戦目は、阿部龍騎手を鞍上に迎えて、ベロニカ特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

10月11日、中4週で迎えた10戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、新冠で新規就農の夢叶えま賞（門別ダート1000m 晴/不良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したフユショウグンにハナ差届かず2着に甘んじた。

4歳（2023年）

4月19日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、井上俊彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C3（門別ダート1000m 曇/稍重）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るスマイルムーンを凄まじい末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

5月3日、中1週で迎えた12戦目は、北海道コーン茶特別（門別ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で井上俊彦騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のワイルドラヴに2馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

5月30日、中3週で迎えた13戦目は、ゲラニウム特別（門別ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は松井伸也騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るキタサンマーベラスを強烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

6月14日、中1週で迎えた14戦目は、キンレンカ特別（門別ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は井上俊彦騎手（2戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のワイルドラヴに1馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

7月25日、中5週で迎えた15戦目は、サルスベリ特別（門別ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で井上俊彦騎手（3戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のニシノアナに2馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

8月8日、中1週で迎えた16戦目は、新冠ライオンズクラブ特別（門別ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は石川倭騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るメイショウサミダレを凄まじい末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

8月29日、中2週で迎えた17戦目は、胆振軽種馬農業協同組合特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は阿部龍騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るライトニングブルーを鬼脚でクビ差だけ差し切って圧巻の7連勝を決めた。

9月26日、中3週で迎えた18戦目は、月形樺戸博物館特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は松井伸也騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、勝ったサワヤカローズに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

10月10日、中1週で迎えた19戦目は、静内軽種馬生産振興会特別（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松井伸也騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月8日、中3週で迎えた20戦目は、オキザリス特別（門別ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は石川倭騎手（3戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したルクスディオンに3/4馬身届かず2着に敗北した。

5歳（2024年）

4月24日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、ナデシコ特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は井上俊彦騎手（4戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

5月8日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた22戦目は、シャクヤク特別（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で井上俊彦騎手（5戦4勝）。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

6月5日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた23戦目は、デルフィニウム特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で井上俊彦騎手（6戦4勝）。7頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚が振るわず5着に終わった。

6月27日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、ナンテン特別（門別ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は石川倭騎手（4戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

8月27日、中8週で迎えた25戦目は、宮内勇樹騎手を鞍上に迎えて、こんがりパン超盛特別（門別ダート1200m 雨/不良）に出走。7頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず3着に敗れた。

9月10日、中1週で迎えた26戦目は、新冠町軽種馬生産振興会特別2（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮内勇樹騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月10日、中3週で迎えた27戦目は、マリーゴールド特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で宮内勇樹騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月4日、中3週で迎えた28戦目は、ナイター30周年ありがとう特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で宮内勇樹騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るシシャモフレンドを次元の違う末脚で半馬身差し切って勝利を手に入れた。