テンイチボー（1987年生、母フアストブルー）

テンイチボー（1987年6月10日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のコインドシルバー（当時13歳）と交配したフアストブルーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）金成吉田牧場。戦績は、中央平地13戦1勝2着2回、地方15戦6勝2着2回。主な勝ち鞍は1992年の5歳以上900万下。

経歴

デビュー前

小筆昌厩舎（大井）へ入厩。

3歳（1990年）

7月17日、デビュー戦は鈴木啓之騎手を鞍上に据えて、4歳（大井ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は498kg。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。最後は、2着のフューチャビジョンに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月2日、中1週で迎えた2戦目は、4歳（大井ダート1500m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鈴木啓之騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のトウシンスワローに4馬身の差をつけて2勝目を手中に収めた。

9月5日、中4週で迎えた3戦目は、4歳（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で鈴木啓之騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったアマゾンフォンテンからハナ差の2着に甘んじた。

9月25日、中2週で迎えた4戦目は、4歳（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で鈴木啓之騎手（3戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のエムエムロイヤルに3/4馬身の差をつけて3勝目をマークした。

10月22日、中3週で迎えた5戦目は、一般C1三四（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で鈴木啓之騎手（4戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のカネヨシジャガーに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月23日、中4週で迎えた6戦目は、一般B3六七（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で鈴木啓之騎手（5戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のマウイプラウスキーをクビ差制して優勝

4歳（1991年）

1月22日、中8週で迎えた7戦目は、神田特別（大井ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で鈴木啓之騎手（6戦5勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。最後は、2着のトヨムラサキに1馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

5月4日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、立夏ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に敗れた。

5月25日、中2週で迎えた9戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、欅ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6月9日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、ハンデ戦のジューンステークス（東京芝2400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったグリーンフリーダムにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月14日、中4週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の阿賀野川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

8月4日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の天の川ステークス（新潟芝2200m 外回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（3戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5歳（1992年）

5月16日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた13戦目は、5歳以上900万下（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（4戦0勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったモガミサルノにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

6月14日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた14戦目は、5歳以上900万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（5戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のネオオンワードをクビ差振り切って人気に違わぬ実力を証明した。

7月11日、中3週で迎えた15戦目は、安達太良ステークス（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。

11月8日、約4か月の休み明けで迎えた16戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、テレビ静岡賞（東京ダート2100m 曇/良）に出走。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手が足りず8着に終わった。

11月29日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦のウェルカムステークス（東京芝2000m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は鈴木啓之騎手（7戦6勝）。13頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、最後はスーパーソブリンと並んで3着同着となった。

12月19日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦の冬至ステークス（中山芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は岡部幸雄騎手（6戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

6歳（1993年）

1月10日、中2週で迎えた19戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ジャニュアリーステークス（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。

1月30日、中2週で迎えた20戦目は、大江原哲騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に終わった。

8月16日、約6か月半の休養明けで迎えた21戦目は、ジュピター賞（大井ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は鈴木啓之騎手（8戦6勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。4着に終わった。

8月29日、中1週で迎えた22戦目は、サーフサイド賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鈴木啓之騎手（9戦6勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、勝ったダイマツオーから3/4馬身差の2着に敗北した。

9月28日、中3週で迎えた23戦目は、ムーンライトカップ（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鈴木啓之騎手（10戦6勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。7着に敗れた。

7歳（1994年）

1月16日、約3か月半の休み明けで迎えた24戦目は、桑島孝春騎手を鞍上に迎えて、ファーストドリーム賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。13着に敗れた。

2月4日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、アメジスト賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で桑島孝春騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。4着に終わった。

2月24日、中2週で迎えた26戦目は、梅月賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で桑島孝春騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。7着に敗れた。

3月23日、中3週で迎えた27戦目は、陽春賞（大井ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で桑島孝春騎手（3戦0勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。10着に敗れた。

4月13日、中2週で迎えた28戦目は、デネボラ賞（大井ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で桑島孝春騎手（4戦0勝）。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。9着に終わった。