アヴァンティスト（2016年生、母ゴンチャローワ）
Avantist
2016.03.11
アヴァンティスト（2016年3月11日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「前衛的な人物」。毛色は栗毛。種牡馬のダイワメジャー（当時15歳）と交配したゴンチャローワが19歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は谷岡牧場。2021年のすばるステークス(オープン)で2着に入った他、2022年のすばるステークス(オープン)で4着に入るなどの活躍をした。
経歴
デビュー前
西浦勝一厩舎（栗東）へ入厩。
2歳（2018年）
7月7日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1400m 曇/重）に出走。馬体重は458kg。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のパープルヌーンに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。
9月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、2歳オープンのききょうステークス（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦1勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。
10月13日、中2週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのもみじステークス（京都芝1400m 外回り 晴/良）に出走。7頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず5着に敗れた。
3歳（2019年）
2月23日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は幸英明騎手（2戦1勝）。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったボストンテソーロに詰め切れず、4馬身差の2着となった。
3月10日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた5戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして難なく抜け出し、最後は2着のイーサンパンサーに3馬身半の差をつけて2勝目を獲得した。
4月28日、中6週で迎えた6戦目は、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。15頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず8着に終わった。
6月9日、中5週で迎えた7戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。
7月7日、中3週で迎えた8戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの大府特別（中京ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出し、4着に入った。
9月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では少しずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のコウエイアンカをアタマ差振り切って制した。
10月20日、中3週で迎えた10戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの北陸ステークス（新潟ダート1200m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びを欠き11着に敗れた。
4歳（2020年）
2月22日、約4か月の休養明けで迎えた11戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの河原町ステークス（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では伸びあぐねて11着に終わった。
3月22日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上3勝クラスのなにわステークス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。
4月26日、中4週で迎えた13戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスのやまびこステークス（福島ダート1150m 曇/良）に出走。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始10番手を追走。直線では稲妻のような末脚を発揮し、3着に入り込んだ。
5月23日、中3週で迎えた14戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのシドニートロフィー（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。
10月4日、約4か月半の休養明けで迎えた15戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの外房ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。
10月18日、中1週で迎えた16戦目は、森一馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのテレビ静岡賞（東京ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、4着に入り込んだ。
11月15日、中3週で迎えた17戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの秋色ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のヨドノビクトリーに3馬身半の差をつけて4勝目を挙げた。
5歳（2021年）
1月11日、中7週で迎えた18戦目は、すばるステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（4戦2勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、勝ったテイエムサウスダンに詰め切れず、2馬身差の2着となった。
2月21日、中5週で迎えた19戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大和ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に敗れた。
3月27日、中4週で迎えた20戦目は、名鉄杯（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では決め手が足りず6着に敗れた。
6月5日、中9週で迎えた21戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、アハルテケステークス（東京ダート1600m 曇/重）に出走。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天資の闘志でゴールまで力戦し、5着に入り込んだ。
7月11日、中4週で迎えた22戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（小倉ダート1700m 雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。
8月14日、中4週で迎えた23戦目は、阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。
10月31日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた24戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオータムリーフステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、3着に終わった。
6歳（2022年）
1月8日、中9週で迎えた25戦目は、すばるステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、4着に入った。
3月12日、中8週で迎えた26戦目は、ポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は垂れてしまい11着に敗れた。
5月28日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた27戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。
7月27日、中8週で馬体重を前走から13kg戻して迎えた28戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、S2のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り 晴/重）に出走。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に終わった。
8月25日、中3週で迎えた29戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、S3のスパーキングサマーカップ（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。
9月20日、中3週で迎えた30戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、武蔵野オープン（大井ダート1600m 内回り 雨/不良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天授の負けん気を発揮してゴールまで頑張ったが、4着に終わった。
7歳（2023年）
3月9日、約5か月半の休養明けで迎えた31戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、S3のフジノウェーブ記念（大井ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、伸びてきたギャルダル決め手に屈してアタマ差の2着となった。
4月11日、中4週で迎えた32戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の東海桜花賞（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。
5月9日、中3週で迎えた33戦目は、神田川オープン（大井ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は森泰斗騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。
8月20日、約3か月半の休み明けで迎えた34戦目は、宮川実騎手を鞍上に迎えて、一般A4（高知ダート1400m 晴/重）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のパスポートチェックに8馬身の差をつけて断然人気に応えた。
デビュー前
打越勇児厩舎（高知）へ入厩。
10月21日、デビュー戦は永森大智騎手を鞍上に据えて、レッドファルクス賞（高知ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。11頭立ての4番ゲートからスタート。競走除外となった。
8歳（2024年）
1月8日、約4か月半の休み明けで迎えた35戦目は、TT結婚15周年特別（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の心肺能力で最後まで踏ん張ったが、勝ったナムラボスに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。