バルーン（2007年生、母スイートソウル）
Balloon
2007.03.18
バルーン（2007年3月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「風船。父名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のバブルガムフェロー（当時14歳）と交配したスイートソウルが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は白瀬 盛雄。戦績は、中央平地24戦3勝2着2回、地方12戦5勝。2010年の端午ステークス(オープン)で4着に入った他、2014年のコスモバルク記念(地方重賞)に勝利するなどの活躍をした。
経歴
デビュー前
当歳のとき、白瀬明から「北海道オータムセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、白瀬明から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、小平学によって525万円で落札された。
矢野英一厩舎（美浦）へ入厩。
2歳（2009年）
10月31日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のツクバグローバルに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。
11月22日、中2週で迎えた2戦目は、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のもちの木賞（京都ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。
12月5日、中1週で迎えた3戦目は、D.ホワイト騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のポインセチア賞（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。
3歳（2010年）
1月31日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見事な伸び脚を見せたが、勝ったハーティンハートにねじ伏せられてハナ差の2着に惜敗した。
2月20日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた5戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のビレッジペガサスをクビ差振り切って制した。
4月10日、中6週で迎えた6戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい13着に終わった。
5月2日、中2週で迎えた7戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。
6月6日、中4週で迎えた8戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。
10月10日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天資の負けじ魂を発揮してゴールまで力戦し、3着に入った。
10月31日、中2週で迎えた10戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の河口湖特別（東京ダート1600m 曇/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、5着に終わった。
11月20日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上はC.スミヨン騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に敗れた。
12月4日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のマイネルオベリスクをクビ差振り切って3勝目を手に入れた。
4歳（2011年）
1月22日、中6週で迎えた13戦目は、4歳以上1600万下のアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（2戦2勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。
2月5日、中1週で迎えた14戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の金蹄ステークス（東京ダート2100m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では決め手が足りず10着に敗れた。
2月20日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の東京ウインタープレミアム（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦2勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に終わった。
5歳（2012年）
8月26日、約18か月半の休養明けで迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の両津湾特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（4戦2勝）。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はバテてしまい12着に終わった。
9月9日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の鋸山特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚色が鈍り13着に終わった。
10月28日、中6週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の河口湖特別（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が冴えず12着に終わった。
12月9日、中5週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の大須特別（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（3戦1勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、勝ったコウセイコタロウにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。
12月24日、中1週で迎えた20戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず8着に敗れた。
6歳（2013年）
1月20日、中3週で迎えた21戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の伊良湖特別（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。
2月16日、中3週で迎えた22戦目は、G.ブノワ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。
3月24日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は勢いを失って15着に敗れた。
5月11日、中6週で迎えた24戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（5戦2勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では脚を伸ばせず14着に敗れた。
6月12日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた25戦目は、井上俊彦騎手を鞍上に迎えて、ゼンノロブロイ・プレミアム（門別ダート1800m 曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハタノゼフィロスに5馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。
7月4日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた26戦目は、地方重賞の赤レンガ記念（門別ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で井上俊彦騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、3着に終わった。
8月1日、中3週で迎えた27戦目は、ハーツクライ・プレミアム（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で井上俊彦騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。
9月4日、中4週で迎えた28戦目は、バゴ賞（門別ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で井上俊彦騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のシャイニーダンディに3馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。
10月17日、中5週で迎えた29戦目は、地方重賞の瑞穂賞（門別ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で井上俊彦騎手（4戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のエイシンナナツボシに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。
11月14日、中3週で迎えた30戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の道営記念（門別ダート2000m 曇/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。
7歳（2014年）
4月29日、約5か月半の休み明けで迎えた31戦目は、地方重賞のコスモバルク記念（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は井上俊彦騎手（5戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のグッドグラッドを3/4馬身振り切って久方ぶりの実戦をモノにした。
5月29日、中3週で迎えた32戦目は、地方重賞の星雲賞（門別ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で井上俊彦騎手（6戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。
7月31日、中8週で迎えた33戦目は、地方重賞の赤レンガ記念（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で井上俊彦騎手（7戦4勝）。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見所を作れず6着に敗れた。
8歳（2015年）
1月11日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた34戦目は、石川慎将騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の九州オールカマー（佐賀ダート2000m 曇/稍重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。
1月25日、中1週で迎えた35戦目は、真島正徳騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の鶴見岳賞（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。
2月14日、中2週で迎えた36戦目は、地方重賞の唐津湾賞（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島正徳騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のマイネルパルフェをハナ差振り切って8勝目を手にした。