メメントモリ（2017年生、母フリーティングスピリット）

メメントモリ（2017年3月31日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「死を忘れるな(ラテン語)」。毛色は鹿毛。種牡馬のダイワメジャー（当時16歳）と交配したフリーティングスピリットが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2019年のクリスマスローズステークス(オープン)で2着に入った他、2019年の福島2歳ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

池添学厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

8月18日、デビュー戦は藤岡康太騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は460kg。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のカリオストロを半馬身振り切って初白星を挙げた。

9月28日、中5週で迎えた2戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのカンナステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

11月10日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの福島2歳ステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月21日、中5週で迎えた4戦目は、O.マーフィー騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのクリスマスローズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナで最後まで敢闘したが、伸びてきたケープコッド決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

3歳（2020年）

2月23日、中8週で迎えた5戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのあざみ賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では速い脚を持続できず、6着に終わった。

3月14日、中2週で迎えた6戦目は、L.ヒューイットソン騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山芝1200m 外回り雨/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

5月10日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず7着に終わった。

5月31日、中2週で迎えた8戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（京都芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に敗れた。

8月30日、約3か月の休養明けで迎えた9戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

10月31日、中8週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は西村淳也騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握り、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

4歳（2021年）

2月14日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（2戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

2月21日、連闘で迎えた12戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のサトノファビュラスをハナ差振り切って久しぶりに勝利を挙げた。

5月2日、中9週で迎えた13戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの山陽特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい9着に敗れた。

7月3日、中8週で迎えた14戦目は、3歳以上2勝クラスの戸畑特別（小倉芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

7月17日、中1週で迎えた15戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの雲仙特別（小倉芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。17頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に敗れた。

9月4日、中6週で迎えた16戦目は、3歳以上2勝クラスの別府特別（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦0勝）。18頭立ての7番人気で大外18番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、4着に入った。

10月30日、中7週で迎えた17戦目は、3歳以上2勝クラスの清津峡特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は西村淳也騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、勝ったオジョーノキセキにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

12月18日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの有松特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（4戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚勢が悪くなり15着に敗れた。

5歳（2022年）

1月16日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上2勝クラスの小郡特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で西村淳也騎手（5戦0勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るメイショウエニシアを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて3勝目を手中に収めた。

2月27日、中5週で迎えた20戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの下関ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚勢が鈍り14着に敗れた。

4月30日、中8週で迎えた21戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの芦屋川ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に終わった。

7月23日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた22戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの佐世保ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバテてしまい7着に敗れた。

8月20日、中3週で迎えた23戦目は、C.ホー騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの別府ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き7着に終わった。

9月3日、中1週で迎えた24戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのテレQ杯（小倉芝1200m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての12番人気で17番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では決め手に欠いて13着に終わった。

11月5日、中8週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの安芸ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は団野大成騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く15着に終わった。

2022年11月17日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。