タイセイバンデット（2011年生、母ジャズカーニバル）

タイセイバンデット（2011年1月21日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋盗賊、山賊」。毛色は栗毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時15歳）と交配したジャズカーニバルが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）グランド牧場。2017年のエトワール賞(地方重賞)に勝利した他、2017年のグランシャリオ門別スプリント(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、グランド牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、田中成奉によって1,186.5万円で落札された。

新開幸一厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2014年）

5月18日、デビュー戦は西村太一騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

7月6日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1150m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず11着に敗れた。

8月24日、中6週で馬体重を前走から24kg戻して迎えた3戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 雨/稍重）に出走。15頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

4歳（2015年）

6月11日、約9か月半の休養明けで迎えた4戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C4-2（門別ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のティアップアーリーに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

6月18日、連闘で迎えた5戦目は、3歳以上C32 C41（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩橋勇二騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のヒミノコンドルに2馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

8月18日、中8週で迎えた6戦目は、アルーダ日高西部特別（門別ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で岩橋勇二騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエレクトラに4馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

5歳（2016年）

6月4日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に敗れた。

7月24日、中6週で迎えた8戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで持ち堪えて楽々と抜け出し、最後は2着のイズモに4馬身の差をつけて4勝目を手中に収めた。

6歳（2017年）

5月23日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた9戦目は、襟裳岬風の館開館20周年特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は岩橋勇二騎手（3戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のビービーレジェンドに4馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

6月21日、中3週で迎えた10戦目は、地方重賞のグランシャリオ門別スプリント（門別ダート1000m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩橋勇二騎手（4戦4勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のレッドペリグリンに1馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

7月25日、中4週で迎えた11戦目は、S3の習志野きらっとスプリント（船橋ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩橋勇二騎手（5戦5勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、勝ったスアデラに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

8月16日、中2週で迎えた12戦目は、地方重賞のエトワール賞（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岩橋勇二騎手（6戦5勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一気に末脚を伸ばして難なく抜け出し、最後は2着のシセイカイカに4馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

9月21日、中4週で迎えた13戦目は、地方重賞の道営スプリント（門別ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で岩橋勇二騎手（7戦6勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、ポアゾンブラックに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

10月26日、中4週で迎えた14戦目は、静内産米「万馬券」特別（門別ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で岩橋勇二騎手（8戦6勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のレッドペリグリンに2馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

7歳（2018年）

7月5日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた15戦目は、地方重賞のグランシャリオ門別スプリント（門別ダート1000m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で岩橋勇二騎手（9戦7勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

7月25日、中2週で迎えた16戦目は、S2の習志野きらっとスプリント（船橋ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で岩橋勇二騎手（10戦7勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に敗れた。

8月14日、中2週で迎えた17戦目は、地方重賞のエトワール賞（門別ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は9戦連続で岩橋勇二騎手（11戦7勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

10月4日、中6週で迎えた18戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の道営スプリント（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

11月4日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた19戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、M2の絆カップ（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、メイショウアイアンに交わされて5馬身差の2着となった。

11月22日、中2週で迎えた20戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の笠松グランプリ（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は力尽きて10着に敗れた。

8歳（2019年）

1月10日、中6週で迎えた21戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の白銀争覇（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。