サーストンデンバー（2009年生、母シマノパライバ）

サーストンデンバー（2009年5月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋アメリカの都市名」。毛色は鹿毛。種牡馬のファスリエフ（当時12歳）と交配したシマノパライバが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）仲野牧場。戦績は、中央平地29戦1勝2着2回、地方11戦7勝2着1回。主な勝ち鞍は2011年の2歳新馬。

経歴

デビュー前

1歳のとき、仲野牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、斉藤宣勝によって525万円で落札された。

天間昭一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

10月8日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1300m 晴/稍重）に出走。馬体重は476kg。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。先頭に立ち、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のリワードパルファンをクビ差振り切って初白星を挙げた。

10月30日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、2歳500万下のくるみ賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では脚を伸ばせず12着に終わった。

12月4日、中4週で迎えた3戦目は、2歳500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず9着に終わった。

3歳（2012年）

2月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びが鈍く11着に終わった。

3月10日、中2週で迎えた5戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず12着に終わった。

9月23日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた6戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

10月8日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は一杯になって11着に敗れた。

10月14日、連闘で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見所を作れず13着に終わった。

12月15日、中8週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦1勝）。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見せ場なく10着に終わった。

4歳（2013年）

3月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず8着に終わった。

3月24日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入った。

4月14日、中2週で迎えた12戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

5月5日、中2週で迎えた13戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。

7月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（5戦1勝）。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

9月15日、中7週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（6戦1勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

9月29日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（7戦1勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入った。

10月20日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（8戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったマリントウショウにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

11月3日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（9戦1勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

12月1日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（10戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

12月23日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で柴田善臣騎手（11戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、5着に終わった。

5歳（2014年）

1月6日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で柴田善臣騎手（12戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

6月29日、約6か月の休養明けで迎えた22戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1300m 雨/重）に出走。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はタレてしまい10着に終わった。

9月6日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

9月28日、中2週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた24戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

11月2日、中4週で迎えた25戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず最後はオータムラヴと並んで6着同着となった。

12月13日、中5週で迎えた26戦目は、木幡初也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、マウントフジにクビ差交わされて2着に惜敗した。

12月20日、連闘で迎えた27戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

6歳（2015年）

1月18日、中3週で迎えた28戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

1月25日、連闘で迎えた29戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、3着に入った。

7歳（2016年）

2月11日、約12か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、岐阜信用金庫杯（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のラッキーランナーに1馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

3月22日、中5週で迎えた31戦目は、十六銀行J-ダイレクト杯（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で向山牧騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のデトロイトクイーンに3馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

4月25日、中4週で迎えた32戦目は、菜の花特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で向山牧騎手（2戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、後続との差を2馬身以上保って、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でなんとか走り抜いたが、マグナムボーイに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

5月30日、中4週で迎えた33戦目は、A・G・I（笠松ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で向山牧騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

9月8日、約3か月半の休養明けで迎えた34戦目は、一般B4（笠松ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で向山牧騎手（4戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

9月28日、中2週で迎えた35戦目は、一般B3（笠松ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で向山牧騎手（5戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のラブミーリバティーに2馬身半の差をつけて4勝目を手に入れた。

10月29日、中3週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた36戦目は、倉富隆一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上A2（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。7頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のジンセイハオマツリに5馬身の差をつけて5勝目を手中に収めた。

11月13日、中1週で迎えた37戦目は、3歳以上A2（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で倉富隆一郎騎手（1戦1勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のナイトブルーミングに1馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

12月4日、中2週で迎えた38戦目は、初霜賞（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で倉富隆一郎騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のヒショウに2馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

8歳（2017年）

1月2日、中3週で迎えた39戦目は、門松特別（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で倉富隆一郎騎手（3戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして、最後は2着のダンシングを半馬身振り切って怒涛の5連勝を決めた。

1月14日、中1週で迎えた40戦目は、地方重賞のサイネリア賞（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で倉富隆一郎騎手（4戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが鈍く4着に敗れた。