ケイアイワールド（1997年生、母サラトガワールド）

ケイアイワールド（1997年4月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のロドリゴデトリアーノ（当時8歳）と交配したサラトガワールドが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は寺越政幸。戦績は、中央平地17戦5勝2着1回、地方3戦0勝。主な勝ち鞍は2001年の函館日刊スポーツ杯(1000万下)。

経歴

デビュー前

石毛善彦厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1999年）

9月4日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のタガノターキンに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

9月25日、中2週で迎えた2戦目は、2歳G3の札幌3歳ステークス（札幌芝1800m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず11着に終わった。

3歳（2000年）

2月19日、約5か月の休養明けで迎えた3戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の春菜賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。14頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、勝ったスギノトヨヒメに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

3月4日、中1週で迎えた4戦目は、4歳500万下の水仙賞（中山芝1600m 外回り雨/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月16日、中5週で迎えた5戦目は、4歳500万下の山藤賞（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

5月21日、中4週で迎えた6戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京ダート1200m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快な末脚を炸裂させて、最後は2着のヒカルユウトウセイに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

7月9日、中6週で迎えた7戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の潮騒特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して3番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

4歳（2001年）

3月3日、約8か月の休み明けで迎えた8戦目は、4歳以上900万下（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

3月24日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の隅田川特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（5戦1勝）。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

4月14日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（6戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端に立ち、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のイルバチオに9馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月13日、中3週で迎えた11戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の立夏ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

6月9日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下のTVh杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（7戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のグラスベンチャーに1馬身1/4の差をつけて4勝目を収める

6月30日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の函館日刊スポーツ杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（8戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈の闘争本能で渋太く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のゴールデンロドリゴをハナ差振り切って先頭ゴールを果たした。

12月9日、約5か月半の休養明けで迎えた14戦目は、3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（9戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい14着に敗れた。

5歳（2002年）

1月12日、中4週で迎えた15戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のジャニュアリーステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に敗れた。

2月23日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた16戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい8着に敗れた。

3月24日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の船橋ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず7着に終わった。

8月21日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた18戦目は、森下博騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のアフター5スター賞（大井ダート1790m 曇/良）に出走。15頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

10月2日、中5週で馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた19戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/重）に出走。12頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場なく9着に終わった。

10月24日、中2週で迎えた20戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の錦秋特別（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。