エンビライナー（1989年生、母ミスフアピー）

エンビライナー（1989年4月7日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のブレイヴエストローマン（当時17歳）と交配したミスフアピーが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）谷川牧場。戦績は、中央平地27戦5勝2着4回。1995年の銀嶺ステークス(オープン)で2着に入った他、1994年の武蔵野ステークス(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中尾銑治厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1992年）

1月6日、デビュー戦は柴田政人騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は468kg。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

1月19日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のドリームワンに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

2月9日、中2週で迎えた3戦目は、4歳500万下のカトレア賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛進したが、勝ったダイカツソブリンにねじ伏せられて4馬身差の2着に敗北した。

4歳（1993年）

1月5日、約11か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた4戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

1月23日、中2週で迎えた5戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田政人騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のホクトサンバーストに7馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

2月14日、中2週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の早春賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田政人騎手（5戦2勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のラッキーナグルを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

3月13日、中3週で迎えた7戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、京葉ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

4月10日、中3週で迎えた8戦目は、ハンデ戦の春風ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（6戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

5月8日、中3週で迎えた9戦目は、薫風ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（7戦3勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り8着に敗れた。

5月30日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦のむらさき賞（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（8戦3勝）。15頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではいいところがなく12着に敗れた。

10月24日、約5か月の休み明けで迎えた11戦目は、4歳以上900万下の晩秋特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（9戦3勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るシャクヤクを上がり2位の末脚でクビ差だけ差し切って久方ぶりの一戦をモノにした。

11月20日、中3週で迎えた12戦目は、霜月ステークス（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で柴田政人騎手（10戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

12月12日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦の市川ステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で柴田政人騎手（11戦4勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に敗れた。

5歳（1994年）

1月15日、中4週で迎えた14戦目は、アレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で柴田政人騎手（12戦4勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛進したが、勝ったマルブツエンペラーにねじ伏せられてハナ差の2着となった。

2月5日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦の金蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で柴田政人騎手（13戦4勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

2月26日、中2週で迎えた16戦目は、東風ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で柴田政人騎手（14戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったシスティーナに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

4月9日、中5週で迎えた17戦目は、ハンデ戦の春風ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で柴田政人騎手（15戦4勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るシスティーナを自慢の末脚でクビ差だけ差し切って5勝目をゲットした。

5月14日、中4週で迎えた18戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

7月3日、中6週で迎えた19戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後はバテてしまい13着に終わった。

7月24日、中2週で迎えた20戦目は、タイムス杯（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

8月14日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンの巴賞（札幌ダート1700m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で鹿戸雄一騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

9月4日、中2週で迎えた22戦目は、シーサイドオープン（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で鹿戸雄一騎手（3戦0勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に終わった。

6歳（1995年）

1月7日、約4か月の休み明けで迎えた23戦目は、ガーネットステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた24戦目は、銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したイブキクラッシュを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

3月11日、中5週で迎えた25戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では速い脚を使えず12着に敗れた。

4月9日、中3週で迎えた26戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、エイプリルステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

5月13日、中4週で迎えた27戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく7着に終わった。