ビンゴハナコ（1989年生、母ビンゴストーク）

ビンゴハナコ（1989年3月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のパークリージエント（当時8歳）と交配したビンゴストークが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡厚真町、生産者は（有）大川牧場。戦績は、中央平地21戦6勝2着4回。1993年のマリーンステークス(オープン)に勝利した他、1993年の朱鷺ステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

柴田欣也厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1991年）

11月10日、デビュー戦は東信二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は418kg。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、伸びてきたオステリア決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

11月24日、中1週で迎えた2戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（東京ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るパワーハウスを豪脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（1992年）

7月11日、約7か月半の休み明けで迎えた3戦目は、4歳500万下（福島ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（1戦1勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

8月1日、中2週で迎えた4戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で坂井千明騎手（2戦1勝）。18頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり12着に敗れた。

9月6日、中4週で迎えた5戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

9月27日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたクリーンアップ決め手に屈してアタマ差の2着となった。

10月17日、中2週で迎えた7戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり4着に敗れた。

11月7日、中2週で迎えた8戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1200m 曇/良）に出走。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。前に出て、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、メモリームッシュに交わされて2馬身半差の2着となった。

11月29日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭く末脚を伸ばして楽々と抜け出し、最後は2着のパープルアベニューに3馬身の差をつけて2勝目を手にした。

12月26日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は坂井千明騎手（3戦1勝）。15頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のツルマルモチオーに1馬身の差をつけて3勝目を挙げた。

4歳（1993年）

1月23日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は坂本勝美騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

2月27日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデ戦の内外タイムス杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は坂井千明騎手（4戦2勝）。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に終わった。

3月21日、中2週で迎えた13戦目は、千葉ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、4着に終わった。

4月18日、中3週で迎えた14戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の卯月ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のベストフラッシュをアタマ差振り切って4勝目をマークした。

6月5日、中6週で迎えた15戦目は、パラダイスステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は坂井千明騎手（5戦2勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

7月18日、中5週で迎えた16戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（6戦2勝）。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のユウキトップランに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

8月15日、中3週で迎えた17戦目は、マリーンステークス（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は的場均騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のタイトゥルーをハナ差振り切って勝利を手中に収めた。

9月5日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの青函ステークス（函館芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（3戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したトモエリージェントにクビ差届かず2着に惜敗した。

10月2日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、オータムスプリントステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は坂井千明騎手（7戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

11月6日、中4週で迎えた20戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（8戦3勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

12月19日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で坂井千明騎手（9戦3勝）。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。