ウラヌスチャーム（2015年生、母アメジストリング）

ウラヌスチャーム（2015年3月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「天王星を守護星としたお守り」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のルーラーシップ（当時8歳）と交配したアメジストリングが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地10戦3勝2着3回。2019年の中山牝馬ステークス(牝ハンデG3)で2着に入った他、2021年の愛知杯(牝ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

Ｇ１サラブレッドクラブにて総額2,000万円（50万×40口）で一口馬主が募集された。

斎藤誠厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

8月5日、デビュー戦は石橋脩騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は498kg。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のカーボナードをハナ差振り切って初勝利を挙げた。

10月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のアルテミスステークス（東京芝1600m 雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に敗れた。

11月19日、中2週で迎えた3戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

3歳（2018年）

2月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳500万下のゆりかもめ賞（東京芝2400m 晴/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

2月24日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下の水仙賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったロサグラウカに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

3月24日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳500万下のミモザ賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したレッドベルローズを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

6月17日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のイタリアンホワイトをアタマ差振り切って先頭ゴールを果たした。

8月11日、中7週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の三面川特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したディメンシオンにハナ差届かず2着に惜敗した。

9月16日、中4週で迎えた9戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮したが、5着に終わった。

10月20日、中4週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（4戦1勝）。6頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のスーパーフェザーを3/4馬身振り切って3勝目を収める

4歳（2019年）

1月6日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、O.マーフィー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の迎春ステークス（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のロサグラウカをクビ差振り切って4勝目をつかんだ。

1月26日、中2週で迎えた12戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では超凡な末脚を披露したが、4着に終わった。

3月9日、中5週で迎えた13戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したフロンテアクイーンにハナ差届かず2着に惜敗した。

7月28日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では出色の末脚を繰り出したが、4着に終わった。

10月6日、中9週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた15戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（3戦0勝）。17頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に敗れた。

11月10日、中4週で迎えた16戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上はO.マーフィー騎手（1戦1勝）。18頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に敗れた。

5歳（2020年）

1月26日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上はF.ミナリク騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

3月14日、中6週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた18戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のローレル競馬場賞中山牝馬ステークス（中山芝1800m 雪/不良）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい最後はモルフェオルフェと並んで8着同着となった。

5月9日、中7週で迎えた19戦目は、メトロポリタンステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて、最後は2着のバレリオを半馬身振り切って久しぶりに美酒を浴びた。

5月31日、中2週で迎えた20戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず10着に敗れた。

8月8日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、札幌日経オープン（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦1勝）。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

9月6日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

10月24日、中6週で迎えた23戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定オープンの新潟牝馬ステークス（新潟芝2200m 雨/重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエスポワールに7馬身の差をつけて6勝目を収める

11月15日、中2週で迎えた24戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（阪神芝2200m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。最後はバテてしまい13着に終わった。

6歳（2021年）

1月16日、中8週で迎えた25戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露し、3着に入った。

2021年1月22日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。