シーキャリアー（1984年生、母シーエコー）

シーキャリアー（1984年5月11日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサドンソー（当時9歳）と交配したシーエコーが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は林孝輝。戦績は、中央平地39戦6勝2着7回。1991年の七夕賞(ハンデG3)に勝利した他、1990年の高松宮杯(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高橋直厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1986年）

10月5日、デビュー戦は出口敏幸騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は456kg。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では卓抜な伸び脚で驀進したが、フォワードツモローに半馬身交わされて2着に敗北した。

10月12日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で出口敏幸騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では弾けるように疾駆したが、勝ったダイナチョイスをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。

10月26日、中1週で迎えた3戦目は、3歳新馬（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で出口敏幸騎手（2戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のジンジャーに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月16日、中2週で迎えた4戦目は、3歳400万下のかえで賞（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で出口敏幸騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

3歳（1987年）

4月29日、約5か月半の休養明けで迎えた5戦目は、4歳400万下のあずさ賞（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で出口敏幸騎手（4戦1勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に敗れた。

5月10日、中1週で迎えた6戦目は、岩元市三騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京都4歳特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

5月24日、中1週で迎えた7戦目は、4歳400万下のこでまり賞（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩元市三騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月7日、中1週で迎えた8戦目は、松永昌博騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下の白藤賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のカズミハルコマをアタマ差振り切って2勝目を手にした。

6月20日、中1週で迎えた9戦目は、4歳900万下のやまゆり賞（中京芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月5日、中1週で迎えた10戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の中日スポーツ賞4歳ステークス（中京芝1800m 晴/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松永昌博騎手（2戦1勝）。8頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず5着に終わった。

10月11日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の保津峡特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

10月18日、連闘で迎えた13戦目は、4歳以上900万下（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永昌博騎手（4戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のミネノガイセンに1馬身1/4の差をつけて3勝目を手中に収めた。

11月1日、中1週で迎えた14戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の壬生特別（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったカイラスアモンにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

11月21日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下の太秦特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は松永昌博騎手（5戦2勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

12月6日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデG2の鳴尾記念（阪神芝2500m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は岩元市三騎手（2戦0勝）。13頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に終わった。

12月19日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上1400万下のサンタクロースステークス（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は松永昌博騎手（6戦2勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

4歳（1988年）

3月26日、約3か月半の休養明けで迎えた18戦目は、西浦勝一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1400万下の京橋ステークス（阪神芝2500m 雨/不良）に出走。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に終わった。

4月10日、中1週で迎えた19戦目は、5歳以上1400万下の道頓堀ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西浦勝一騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始13番手を追走。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したホリノグリーンにクビ差届かず2着に惜敗した。

4月23日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下の北大路特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松永昌博騎手（7戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐいぐいと終いの脚を伸ばして、最後は2着のコガネターボに1馬身半の差をつけて4勝目を手中に収めた。

5月15日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデG3の京阪杯（京都芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（8戦3勝）。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを18番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

10月1日、約4か月半の休養明けで迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下のムーンライトハンデキャップ（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永昌博騎手（9戦3勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

10月29日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下の清水ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

6歳（1990年）

4月1日、約17か月半の休み明けで迎えた24戦目は、G2の産經大阪杯（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり4着に終わった。

4月14日、中1週で迎えた25戦目は、難波ステークス（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（3戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月28日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦の上賀茂ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（4戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、抜け出したロングムテキにクビ差届かず2着に甘んじた。

5月12日、中1週で迎えた27戦目は、烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（5戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマルセイグレートを半馬身振り切って久しぶりに勝利を挙げた。

5月26日、中1週で迎えた28戦目は、グリーンステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松永幹夫騎手（6戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、抜け出したスーパーガリオンに半馬身届かず2着に敗北した。

6月17日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデG3の金鯱賞（中京芝1800m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は西浦勝一騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7月8日、中2週で迎えた30戦目は、G2の高松宮杯（中京芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で西浦勝一騎手（3戦0勝）。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

7歳（1991年）

4月13日、約9か月半の休養明けで迎えた31戦目は、北野ステークス（京都芝2200m 外回り雨/重）に出走。鞍上は松永昌博騎手（10戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

5月5日、中2週で迎えた32戦目は、朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（11戦3勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず4着に敗れた。

5月12日、連闘で迎えた33戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京阪杯（京都芝2000m 雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

5月26日、中1週で迎えた34戦目は、エメラルドステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松永昌博騎手（12戦3勝）。6頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり3着に敗れた。

6月8日、中1週で迎えた35戦目は、ハンデ戦の高野川ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（13戦3勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったボストンキコウシに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

7月7日、中3週で迎えた36戦目は、小島太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のサーストンボーイをアタマ差振り切って悲願の重賞初制覇を果たした。

8月4日、中3週で迎えた37戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で小島太騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に敗れた。

8歳（1992年）

7月19日、約11か月半の休み明けで迎えた38戦目は、小倉日経賞（小倉芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は西浦勝一騎手（4戦0勝）。12頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

8月9日、中2週で迎えた39戦目は、G3の北九州記念（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は松永昌博騎手（14戦3勝）。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に敗れた。