バランスオブゲーム（1999年生、母ホールオブフェーム）

バランスオブゲーム（1999年4月22日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のフサイチコンコルド（当時6歳）と交配したホールオブフェームが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）エムエム、ヤマダファーム。戦績は、中央平地29戦8勝2着3回。2005年、2006年と中山記念(G2)を連覇した他、2006年のオールカマー(G2)に勝利するなど、重賞7勝を挙げた。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、薗部博之によって913.5万円で落札された。

宗像義忠厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2001年）

8月12日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は456kg。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のソルジェンテに半馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月2日、中2週で迎えた2戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスターエルドラードに5馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

12月9日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

3歳（2002年）

3月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。主導権を握り、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のローマンエンパイアを半馬身振り切って2つ目の重賞タイトルを獲得した。

4月14日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（2戦2勝）。18頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

5月26日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（3戦2勝）。18頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

9月15日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、3歳G2のセントライト記念（新潟芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（4戦2勝）。17頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のアドマイヤマックスに1馬身半の差をつけて3つ目の重賞タイトルを獲得した。

10月20日、中4週で迎えた8戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（5戦3勝）。18頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

4歳（2003年）

3月2日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた9戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で田中勝春騎手（6戦3勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したローエングリンを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

3月29日、中3週で迎えた10戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、勝ったイングランディーレに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5月31日、中8週で迎えた11戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（7戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月29日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた12戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。17頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り11着に終わった。

10月12日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた13戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（8戦3勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のトーホウシデンに2馬身半の差をつけて4つ目の重賞タイトルを手にした。

11月23日、中5週で迎えた14戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（9戦4勝）。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5歳（2004年）

4月4日、約4か月半の休み明けで迎えた15戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（10戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

6月6日、中8週で迎えた16戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（11戦4勝）。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

8月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（12戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、伸びてきたファインモーション決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

10月31日、中9週で迎えた18戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で田中勝春騎手（13戦4勝）。17頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。

11月21日、中2週で迎えた19戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で田中勝春騎手（14戦4勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

6歳（2005年）

2月27日、約3か月半の休み明けで迎えた20戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で田中勝春騎手（15戦4勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のカンパニーを3/4馬身振り切って5つ目の重賞タイトルを獲得した。

6月5日、約3か月半の休み明けで迎えた21戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で田中勝春騎手（16戦5勝）。18頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

10月9日、約4か月の休み明けで迎えた22戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で田中勝春騎手（17戦5勝）。17頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、4着に入った。

10月30日、中2週で迎えた23戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で田中勝春騎手（18戦5勝）。18頭立ての16番人気で大外18番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい11着に終わった。

11月20日、中2週で迎えた24戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（3戦1勝）。17頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天与の負けん気を発揮して諦めることなく走り切り、5着を確保した。

7歳（2006年）

1月29日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた25戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（4戦1勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚がパッとせず11着に敗れた。

2月26日、中3週で迎えた26戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 雨/重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は田中勝春騎手（19戦5勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のダイワメジャーに5馬身の差をつけて連覇達成

6月4日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた27戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（20戦6勝）。18頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり17着に敗れた。

6月25日、中2週で迎えた28戦目は、G1の宝塚記念（京都芝2200m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（21戦6勝）。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘し、3着を確保した。

9月24日、約3か月の休み明けで迎えた29戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（22戦6勝）。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不撓のスロトングスピリットで渋太く持ち堪えて先頭に立ち、最後は2着のコスモバルクをハナ差振り切って7つ目の重賞タイトルを掴み取った。