ビービーバロン（2009年生、母キスミークイック）

ビービーバロン（2009年5月9日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のマヤノトップガン（当時17歳）と交配したキスミークイックが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）上山牧場。戦績は、地方17戦9勝2着5回。主な勝ち鞍は2015年の12th ゴールデンホース賞(一般C1 C2)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、上山牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、坂東牧場によって346.5万円で落札された。

武井栄一厩舎（川崎）へ入厩。

3歳（2012年）

3月1日、デビュー戦は酒井忍騎手を鞍上に据えて、3歳（川崎ダート1400m 曇/不良）に出走。馬体重は504kg。6頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったカベルネフランに詰め切れず、2馬身差の2着に敗れた。

4月12日、中5週で迎えた2戦目は、3歳（川崎ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井忍騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、スカイライティングにクビ差交わされて2着に甘んじた。

4月26日、中1週で迎えた3戦目は、3歳（浦和ダート1300m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で酒井忍騎手（2戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を取る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトガメに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

5月16日、中2週で迎えた4戦目は、3歳（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で酒井忍騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のカラーライズを3/4馬身振り切って単勝一倍台の支持に応えた。

6月11日、中3週で迎えた5戦目は、3歳（川崎ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で酒井忍騎手（4戦2勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

7月4日、中2週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた6戦目は、3歳戦の天の川特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で酒井忍騎手（5戦2勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のカラーライズを半馬身振り切って勝利をモノにする

10月16日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から15kg戻して迎えた7戦目は、一般C1四五（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で酒井忍騎手（6戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したメガボルケーノにクビ差届かず2着に甘んじた。

11月9日、中2週で迎えた8戦目は、一般C1四（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で酒井忍騎手（7戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るエンジェルガールを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて4勝目をつかんだ。

4歳（2013年）

1月10日、中8週で迎えた9戦目は、一般C1二（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で酒井忍騎手（8戦4勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したグロリオーゾにアタマ差届かず2着に甘んじた。

3月14日、中8週で迎えた10戦目は、憲一&美奈子結婚おめでとう記念（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は10戦連続で酒井忍騎手（9戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のアヤナミに1馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

4月19日、中4週で迎えた11戦目は、芦ノ湖特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で酒井忍騎手（10戦5勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のノースキングに4馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

5歳（2014年）

10月15日、約18か月の休み明けで馬体重を前走から19kg増やして迎えた12戦目は、一般C1五（川崎ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は12戦連続で酒井忍騎手（11戦6勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして、最後は2着のユーコーフラッシュをクビ差振り切って久方ぶりの一戦をモノにした。

11月3日、中2週で迎えた13戦目は、深秋特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で酒井忍騎手（12戦7勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸びで猛進したが、勝ったアレックスキッドにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

12月19日、中6週で迎えた14戦目は、川崎読売会記念（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で酒井忍騎手（13戦7勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のティアランに5馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

6歳（2015年）

1月2日、中1週で迎えた15戦目は、12th ゴールデンホース賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で酒井忍騎手（14戦8勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るノニサクハナを次元の違う末脚で半馬身差し切って断トツの支持に応えた。

3月4日、中8週で迎えた16戦目は、春光特別（川崎ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は16戦連続で酒井忍騎手（15戦9勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

3月30日、中3週で迎えた17戦目は、花まつり特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で酒井忍騎手（16戦9勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず10着に敗れた。