ジャストアヒーロー（1992年生、母ヘルメスアンジェラ）

ジャストアヒーロー（1992年5月18日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアウザール（当時9歳）と交配したヘルメスアンジェラが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は武田修一。戦績は、中央平地36戦6勝2着9回。1997年のブラジルカップ(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

坪正直厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1995年）

8月20日、デビュー戦は山田和広騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（函館ダート1700m 雨/不良）に出走。馬体重は464kg。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場なく6着に終わった。

9月3日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（函館ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で山田和広騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、シルバーピークに交わされて7馬身差の2着となった。

9月17日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田和広騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のグリーンリベラルに1馬身3/4の差をつけて未勝利戦を制した。

10月14日、中3週で迎えた4戦目は、小島貞博騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

10月29日、中1週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は山田和広騎手（3戦1勝）。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず4着に終わった。

11月19日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田和広騎手（4戦1勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月2日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田和広騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したマリファイターにクビ差届かず2着に甘んじた。

12月17日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山田和広騎手（6戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマリファイターに4馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

4歳（1996年）

1月7日、中2週で迎えた9戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

1月27日、中2週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下の大島特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は山田和広騎手（7戦2勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったサンシャインホースにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

8月31日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1700m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田和広騎手（8戦2勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、勝ったナリタジェーンに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

9月21日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田和広騎手（9戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

10月13日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で山田和広騎手（10戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて、最後は2着のランドスペシャルを半馬身振り切って3勝目を手にした。

10月26日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で山田和広騎手（11戦3勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったトウカイトパーズにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

11月17日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の御陵特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で山田和広騎手（12戦3勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったファイブハッピーにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

11月30日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で山田和広騎手（13戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

12月15日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下の北摂特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で山田和広騎手（14戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

5歳（1997年）

1月15日、中3週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で山田和広騎手（15戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るテイエムナイスガイを途轍もない末脚で3/4馬身差し切ってファンの期待に応えた。

2月9日、中3週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で山田和広騎手（16戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では徐々に前との差を詰めて、最後は2着のイスズソブリンをハナ差振り切って先頭ゴールを果たした。

2月23日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦の甲南ステークス（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で山田和広騎手（17戦5勝）。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって7着に終わった。

3月15日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦の御堂筋ステークス（阪神芝2200m 曇/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で山田和広騎手（18戦5勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では全く伸びず8着に終わった。

4月27日、中5週で迎えた22戦目は、烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で山田和広騎手（19戦5勝）。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

10月5日、約5か月半の休み明けで迎えた23戦目は、4歳以上1600万下の太秦ステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は14戦連続で山田和広騎手（20戦5勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

11月2日、中3週で迎えた24戦目は、ブラジルカップ（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で山田和広騎手（21戦5勝）。9頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、アドマイヤコールに3/4馬身交わされて2着となった。

11月23日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上1600万下の花園ステークス（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は16戦連続で山田和広騎手（22戦5勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のエイシングランツをクビ差振り切って6勝目をゲットした。

12月21日、中3週で迎えた26戦目は、4歳以上1600万下のサンタクロースステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は17戦連続で山田和広騎手（23戦6勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したバイタルフォースを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

6歳（1998年）

1月6日、中1週で迎えた27戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は18戦連続で山田和広騎手（24戦6勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、5着に入り込んだ。

2月7日、中4週で迎えた28戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の金蹄ステークス（東京ダート2100m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、4着に終わった。

2月22日、中1週で迎えた29戦目は、5歳以上1600万下の北山ステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は山田和広騎手（25戦6勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったニホンピロホーリーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

3月15日、中2週で迎えた30戦目は、5歳以上1600万下の鳴門ステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山田和広騎手（26戦6勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

10月17日、約7か月の休養明けで迎えた31戦目は、4歳以上1600万下の赤富士ステークス（東京ダート2100m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で山田和広騎手（27戦6勝）。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は減速してしまい14着に終わった。

11月8日、中2週で迎えた32戦目は、4歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山田和広騎手（28戦6勝）。17頭立ての16番人気で大外17番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後は脚色が悪くなり17着に終わった。

11月29日、中2週で迎えた33戦目は、4歳以上1600万下の花園ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山田和広騎手（29戦6勝）。15頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

12月20日、中2週で迎えた34戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の元町ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で山田和広騎手（30戦6勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に終わった。

7歳（1999年）

1月5日、中1週で迎えた35戦目は、5歳以上1600万下の門松ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で山田和広騎手（31戦6勝）。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

1月17日、中1週で迎えた36戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で山田和広騎手（32戦6勝）。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。