シンコウスプレンダ（1994年生、母Over Your Shoulder）

シンコウスプレンダ（1994年3月31日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のDayjur（当時7歳）と交配したOver Your Shoulderが14歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地32戦9勝2着4回、地方1戦0勝。1998年の京成杯オータムハンデキャップ(ハンデG3)に勝利した他、2000年のエルムステークス(G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

古賀史生厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1996年）

7月14日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（新潟芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は466kg。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブランドグレートに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月17日、中4週で迎えた2戦目は、2歳オープンのダリア賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るカツヤマリュウホーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

9月1日、中1週で迎えた3戦目は、2歳G3の新潟3歳ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したパーソナリティワンを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

3歳（1997年）

6月8日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた4戦目は、3歳オープンの菖蒲ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦2勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したタイキシャトルを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着となった。

4歳（1998年）

6月28日、約13か月の休み明けで馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた5戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の八雲特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

8月8日、中5週で迎えた6戦目は、4歳以上900万下の摩周湖特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のユノダイナザウルスに3馬身半の差をつけて1番人気に応えた。

9月13日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた7戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のタイキマーシャルに3馬身の差をつけて初の重賞タイトルを掴み取った。

11月22日、中9週で馬体重を前走から22kg戻して迎えた8戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

5歳（1999年）

2月21日、約3か月の休み明けで迎えた9戦目は、銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のタイキレッドをクビ差振り切って勝利をモノにする

4月10日、中6週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた10戦目は、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（5戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6歳（2000年）

1月29日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から26kg戻して迎えた11戦目は、銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で横山典弘騎手（6戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったトキオパーフェクトにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月2日、中8週で迎えた12戦目は、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で横山典弘騎手（7戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5月7日、中4週で迎えた13戦目は、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で横山典弘騎手（8戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、伸びてきたチョウカイライジン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

6月25日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、レインボーステークス（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は10戦連続で横山典弘騎手（9戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず8着に敗れた。

7月29日、中4週で迎えた15戦目は、マリーンステークス（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で横山典弘騎手（10戦3勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のプリエミネンスをアタマ差振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。

9月2日、中4週で迎えた16戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は12戦連続で横山典弘騎手（11戦4勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮やかな末脚を炸裂させて、最後は2着のエーピーバーストに1馬身の差をつけて重賞2勝目をマークした。

11月25日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、G1のジャパンカップダート（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で横山典弘騎手（12戦5勝）。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は脚色が悪くなり14着に敗れた。

7歳（2001年）

1月5日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で横山典弘騎手（13戦5勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が衰えて13着に敗れた。

9月1日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた19戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に敗れた。

10月27日、中7週で迎えた20戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（14戦5勝）。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入った。

11月25日、中3週で迎えた21戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（15戦5勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚が冴えず9着に敗れた。

8歳（2002年）

1月20日、中7週で迎えた22戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

2月9日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では総身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のネオポリスをクビ差振り切って久しぶりに美酒を浴びた。

3月24日、中5週で迎えた24戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では伸びが劣勢になり13着に終わった。

5月8日、中5週で迎えた25戦目は、G2のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（16戦5勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

6月16日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた26戦目は、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（2戦1勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

7月14日、中3週で迎えた27戦目は、マリーンステークス（函館ダート1700m 雨/不良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は横山典弘騎手（17戦5勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るロッキーアピールを強烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

8月31日、中6週で迎えた28戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（18戦6勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

10月19日、中6週で迎えた29戦目は、G3の富士ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（19戦6勝）。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では全く伸びず14着に終わった。

9歳（2003年）

5月31日、約7か月半の休み明けで迎えた30戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 雨/不良）に60kgの斤量を背負って出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい13着に終わった。

6月22日、中2週で迎えた31戦目は、ハンデ戦でオープンの大沼ステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（20戦6勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

7月20日、中3週で迎えた32戦目は、佐々木国明騎手を鞍上に迎えて、マリーンステークス（函館ダート1700m 雨/良）に60kgの斤量を背負って出走。7頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚を伸ばせず4着に敗れた。

9月14日、中7週で迎えた33戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に終わった。