オカノアスティー（1984年生、母アステフオン）

オカノアスティー（1984年3月23日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のミルジヨージ（当時9歳）と交配したアステフオンが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は山下祐夫。戦績は、中央平地21戦3勝2着3回。1986年のデイリー杯3歳ステークス(G2)で2着に入った他、1987年の報知杯4歳牝馬特別(牝G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

山本正司厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1986年）

6月7日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（札幌ダート1000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は418kg。6頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず3着に終わった。

6月29日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（札幌ダート1000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして難なく抜け出し、最後は2着のプリンセスネラに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月27日、中3週で迎えた3戦目は、2歳G3の札幌3歳ステークス（札幌ダート1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。

9月7日、中5週で迎えた4戦目は、2歳オープンのすずらん賞（函館芝1000m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（3戦1勝）。7頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、抜け出したサクラジェイドを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

9月21日、中1週で迎えた5戦目は、2歳G3の函館3歳ステークス（函館芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（4戦1勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、壮絶なハイペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着を確保した。

10月18日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳400万下のりんどう賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松永幹夫騎手（5戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のアグネスシャレードに2馬身半の差をつけて優勝

11月1日、中1週で迎えた7戦目は、2歳G2のデイリー杯3歳ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で松永幹夫騎手（6戦2勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。先手を取り、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、ダイナサンキューに交わされて2馬身差の2着となった。

12月7日、中4週で迎えた8戦目は、2歳G3のラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で松永幹夫騎手（7戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい7着に敗れた。

3歳（1987年）

3月22日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で松永幹夫騎手（8戦2勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

4月12日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は10戦連続で松永幹夫騎手（9戦2勝）。18頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は垂れてしまい10着に終わった。

5月16日、中4週で迎えた11戦目は、3歳オープンの葵賞（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で松永幹夫騎手（10戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。

5月30日、中1週で迎えた12戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で松永幹夫騎手（11戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢に端をきり、かなり厳しいペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばしてあっさりと抜け出し、最後は2着のワンダードレッサーに5馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月12日、中5週で迎えた13戦目は、道新杯（札幌ダート1500m 小雨/不良）に出走。鞍上は13戦連続で松永幹夫騎手（12戦3勝）。7頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、激烈なハイペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では根気強くタフに走り抜いたが、勝ったインターネイティブに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

8月30日、中6週で馬体重を前走から22kg増やして迎えた14戦目は、青函ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で松永幹夫騎手（13戦3勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて3着に沈んだ。

10月4日、中4週で迎えた15戦目は、牝馬限定3歳G3のサファイヤステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で松永幹夫騎手（14戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

11月1日、中3週で迎えた16戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は16戦連続で松永幹夫騎手（15戦3勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に終わった。

11月29日、中3週で迎えた17戦目は、トパーズステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は17戦連続で松永幹夫騎手（16戦3勝）。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、後続との差を2馬身以上保って、平均ペースで馬群を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は勢いを失って10着に終わった。

12月20日、中2週で迎えた18戦目は、G3のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は18戦連続で松永幹夫騎手（17戦3勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

4歳（1988年）

3月27日、約3か月半の休養明けで迎えた19戦目は、猿橋重利騎手を鞍上に迎えて、コーラルステークス（阪神芝1400m 晴/重）に出走。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、壮絶なハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって11着に敗れた。

4月24日、中3週で迎えた20戦目は、栗東ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（18戦3勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり8着に終わった。

6月19日、中7週で迎えた21戦目は、4歳以上1400万下のエルムステークス（札幌ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（19戦3勝）。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。