フレンチナデシコ（2009年生、母マーブルシーア）

フレンチナデシコ（2009年5月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「父名の一部＋ナデシコジャパンより」。毛色は鹿毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時17歳）と交配したマーブルシーアが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）丸村村下ファーム。戦績は、中央平地11戦1勝2着1回、地方25戦6勝2着2回。主な勝ち鞍は2012年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、丸村村下ファームから「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、古川智洋によって514.5万円で落札された。

小笠倫弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2012年）

1月15日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は420kg。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

2月12日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、嶋田純次騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

3月11日、中3週で迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では矢のように急駛したが、抜け出したコンサートレディにクビ差届かず2着に惜敗した。

4月8日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のジプシーマイラブをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

8月25日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた5戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は嶋田純次騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

9月16日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で嶋田純次騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい最後はフェアリーガーデンと並んで12着同着となった。

12月15日、約3か月の休養明けで迎えた7戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝1400m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は脚を失くしてしまい18着に終わった。

4歳（2013年）

3月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に終わった。

4月14日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では鋭い脚を使えず14着に終わった。

9月1日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から32kg戻して迎えた10戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 雨/不良）に出走。15頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が鈍り13着に終わった。

10月26日、中7週で迎えた11戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1000m 曇/稍重）に出走。18頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。11着に終わった。

11月20日、中3週で迎えた12戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、朝霧賞（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のフリーダムに3馬身の差をつけて久々に美酒を浴びた。

12月13日、中2週で迎えた13戦目は、佐藤友則騎手を鞍上に迎えて、師走特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず4着に敗れた。

12月28日、中1週で迎えた14戦目は、十六銀行J-Pointカップ（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤友則騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエーシンフルハウスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて順当に勝利した。

5歳（2014年）

1月24日、中3週で迎えた15戦目は、カトレア短距離特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤友則騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見所を作れず4着に敗れた。

2月25日、中4週で迎えた16戦目は、一般A5（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤友則騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るリプレイスインディをハナ差だけ差し切って4勝目を奪取した。

3月14日、中1週で迎えた17戦目は、弥生特別（笠松ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤友則騎手（4戦2勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るデルマボサツをハナ差だけ差し切って優勝

4月23日、中5週で馬体重を前走から17kg増やして迎えた18戦目は、すみれ特別（笠松ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で佐藤友則騎手（5戦3勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

5月16日、中2週で迎えた19戦目は、かがり火特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で佐藤友則騎手（6戦3勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では速い脚を使えず4着に敗れた。

5月28日、中1週で迎えた20戦目は、馬瀬川特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で佐藤友則騎手（7戦3勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

6月18日、中2週で迎えた21戦目は、健康生活サポート「水素水36」杯（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は向山牧騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛進したが、勝ったタッチデュールにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

7月2日、中1週で迎えた22戦目は、尾島徹騎手を鞍上に迎えて、恵那峡特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に終わった。

7月16日、中1週で迎えた23戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、一般A4（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり4着に敗れた。

8月13日、中3週で迎えた24戦目は、ヤクルトカップ（笠松ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は向山牧騎手（2戦1勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず4着に敗れた。

9月24日、中5週で迎えた25戦目は、コスモス特別（笠松ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で向山牧騎手（3戦1勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず4着に終わった。

10月15日、中2週で迎えた26戦目は、奥飛騨賞（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は佐藤友則騎手（8戦3勝）。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したラヴネヴァーダイズにクビ差届かず2着となった。

10月29日、中1週で迎えた27戦目は、白菊特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤友則騎手（9戦3勝）。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。

11月26日、中3週で迎えた28戦目は、古太尽特別（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤友則騎手（10戦3勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

12月12日、中1週で迎えた29戦目は、賛導会杯（笠松ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤友則騎手（11戦3勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月29日、中1週で迎えた30戦目は、岐阜新聞・岐阜放送杯（笠松ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤友則騎手（12戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のマルカリードを半馬身振り切って6勝目をゲットした。

6歳（2015年）

1月23日、中3週で迎えた31戦目は、東海クラウン（笠松ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で佐藤友則騎手（13戦4勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて5着に敗れた。

2月6日、中1週で迎えた32戦目は、初花月特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で佐藤友則騎手（14戦4勝）。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

2月18日、中1週で迎えた33戦目は、黄梅賞（笠松ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で佐藤友則騎手（15戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のオレタチセッカチに2馬身半の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

3月6日、中1週で迎えた34戦目は、吉井友彦騎手を鞍上に迎えて、東海クラウン（笠松ダート1900m 曇/良）に出走。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に終わった。

3月20日、中1週で迎えた35戦目は、春陽特別（笠松ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は佐藤友則騎手（16戦5勝）。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

4月3日、中1週で迎えた36戦目は、東海クラウン（笠松ダート1900m 雨/重）に出走。鞍上は向山牧騎手（4戦1勝）。8頭立ての7番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。