ハッピーグリン（2015年生、母レディセラヴィ）

ハッピーグリン（2015年3月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「うれしそうな笑い」。2018年にNARグランプリ最優秀ターフ馬を受賞した。毛色は栗毛。種牡馬のローエングリン（当時16歳）と交配したレディセラヴィが12歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2019年の札幌日経オープン(オープン)で2着に入った他、2018年の巴賞(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、会田裕一によって864万円で落札された。

田中淳司厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2017年）

5月18日、デビュー戦は阪野学騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のダディダに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

6月8日、中2週で迎えた2戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのウィナーズチャレンジ1（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、抜け出したヤマノファイトに半馬身届かず2着に敗北した。

6月29日、中2週で迎えた3戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞の栄冠賞（門別ダート1200m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したサザンヴィグラスに3/4馬身届かず2着に敗北した。

7月25日、中3週で迎えた4戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのターフチャレンジ1（門別ダート1700m 曇/良）に出走。6頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るディーエスソアラーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて1番人気に応えた。

8月12日、中2週で迎えた5戦目は、2歳オープンのコスモス賞（札幌芝1800m 小雨/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

9月3日、中2週で迎えた6戦目は、2歳オープンのすずらん賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で服部茂史騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

10月5日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、2歳地方重賞のサンライズカップ（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で服部茂史騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したヤマノファイトを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

10月31日、中3週で迎えた8戦目は、2歳Jpn3の北海道2歳優駿（門別ダート1800m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で服部茂史騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

12月13日、中5週で迎えた9戦目は、2歳Jpn1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で服部茂史騎手（5戦1勝）。13頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。

3歳（2018年）

1月28日、中6週で迎えた10戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のセントポーリア賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のリビーリングに1馬身1/4の差をつけて3勝目をゲットした。

3月18日、中6週で迎えた11戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦1勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

5月5日、中6週で迎えた12戦目は、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、4着に終わった。

7月1日、中7週で迎えた13戦目は、巴賞（函館芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は服部茂史騎手（6戦1勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月11日、中5週で迎えた14戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のSTV賞（札幌芝1500m 曇/稍重）に出走。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るユアスイスイを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

9月23日、中5週で迎えた15戦目は、M1のOROカップ（盛岡芝1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は服部茂史騎手（7戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では圧倒的な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のサンエイゴールドに4馬身の差をつけて断然人気に応えた。

10月20日、中3週で迎えた16戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では決め手に欠いて11着に敗れた。

11月25日、中4週で迎えた17戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は服部茂史騎手（8戦2勝）。14頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

4歳（2019年）

2月24日、約3か月の休み明けで迎えた18戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手に欠いて8着に終わった。

3月23日、中3週で迎えた19戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は服部茂史騎手（9戦2勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

5月26日、G1の香港チャンピオンズ&チャターカップ（香港・シャティン芝2400m）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（10戦2勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。8着に終わった。

8月3日、中9週で迎えた21戦目は、札幌日経オープン（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で服部茂史騎手（11戦2勝）。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、伸びてきたカフジプリンス決め手に屈してクビ差の2着となった。

9月12日、中5週で迎えた22戦目は、地方重賞の旭岳賞（クリエイター2賞）（門別ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で服部茂史騎手（12戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

10月6日、中2週で迎えた23戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で服部茂史騎手（13戦2勝）。10頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

11月3日、中3週で迎えた24戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

11月30日、中3週で迎えた25戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G3のチャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

5歳（2020年）

1月5日、中4週で迎えた26戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のスポーツニッポン賞京都金杯（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後はバタバタになってしまい18着に終わった。

5月3日、約4か月の休養明けで迎えた27戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり13着に終わった。

6歳（2021年）

2月14日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた28戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、G2の京都記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は脚を失くしてしまい11着に終わった。

4月4日、中6週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた29戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、G1の大阪杯（阪神芝2000m 雨/重）に出走。13頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず13着に終わった。

2021年4月9日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

5月10日、中4週で迎えた30戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、皐月特別（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

7月5日、中7週で迎えた31戦目は、阿部英俊騎手を鞍上に迎えて、かきつばた賞（盛岡芝1700m 曇/稍重）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びを欠き11着に敗れた。