ピアロッチ（1989年生、母シバドリーム）

ピアロッチ（1989年4月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のパークリージエント（当時8歳）と交配したシバドリームが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は坂本智広。戦績は、中央平地28戦6勝2着2回。1995年の北九州短距離ステークス(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

坂口正大厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1992年）

2月2日、デビュー戦は田原成貴騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は454kg。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

2月16日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、4歳新馬（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入った。

3月8日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3月22日、中1週で迎えた4戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

4月18日、中3週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、異次元の末脚を弾けさせて、最後は2着のシスターネオに1馬身3/4の差をつけて未勝利戦を制した。

5月10日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定4歳500万下の矢車賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（4戦1勝）。17頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

5月30日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳500万下（阪神芝1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（5戦1勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

6月13日、中1週で迎えた8戦目は、4歳500万下のあじさい賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが鈍く4着に終わった。

7月12日、中3週で迎えた9戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳500万下（中京芝1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のヤマニンメディアをハナ差振り切って2勝目を手に入れた。

4歳（1993年）

1月24日、約6か月半の休養明けで迎えた10戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦1勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は失速してしまい9着に終わった。

2月27日、中4週で迎えた11戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の火の山特別（小倉芝1200m 雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したトップポジションを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

3月14日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の宗像特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のロングマサユメをクビ差振り切って3勝目をマークした。

4月25日、中5週で迎えた13戦目は、上賀茂ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で土肥幸広騎手（2戦1勝）。17頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、6着に入り込んだ。

5月22日、中3週で迎えた14戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の府中ステークス（東京芝1600m 小雨/良）に出走。18頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に終わった。

6月13日、中2週で迎えた15戦目は、フリーウェイステークス（東京芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に敗れた。

7月10日、中3週で迎えた16戦目は、ジュライステークス（京都芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（3戦1勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のタマモロードに1馬身3/4の差をつけて4勝目をつかんだ。

8月1日、中2週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた17戦目は、やまなみステークス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（4戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したゴールドマウンテンにクビ差届かず2着に甘んじた。

8月15日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で土肥幸広騎手（5戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

9月12日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデG3の京王杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は中舘英二騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバテてしまい9着に敗れた。

5歳（1994年）

7月31日、約10か月半の休養明けで迎えた20戦目は、やまなみステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（6戦2勝）。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のナリタフジヒメに2馬身半の差をつけて休み明け初戦を物にした。

8月28日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンの北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（7戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚が止まってしまい13着に敗れた。

10月1日、中4週で迎えた22戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、オータムスプリントステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

10月15日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（8戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

11月27日、中5週で迎えた24戦目は、中京競馬場スタンド増築記念シリウスステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（9戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

6歳（1995年）

6月25日、約7か月の休み明けで迎えた25戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、白樺賞（札幌芝1000m 曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

7月30日、中4週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（10戦3勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るトーワウィナーを上がり3位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて制した。

9月30日、中8週で迎えた27戦目は、オータムスプリントステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（11戦4勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

10月14日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で土肥幸広騎手（12戦4勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して6番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。