エイシンタイガー（2006年生、母タイフウジョオー）

エイシンタイガー（2006年4月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋虎」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のコロナドズクエスト（当時11歳）と交配したタイフウジョオーが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は水上習孝。戦績は、中央平地26戦5勝2着3回、地方4戦0勝。2008年の京王杯2歳ステークス(G2)で3着に入った他、2009年のCBC賞(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、水上習孝から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、FDOによって3,150万円で落札された。

西園正都厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

7月13日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。18頭立ての2番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮したが、3着に終わった。

8月3日、中2週で迎えた2戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月23日、中2週で迎えた3戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のマイネルプライゼンを3/4馬身振り切って未勝利戦を制した。

9月7日、中1週で迎えた4戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

10月4日、中3週で迎えた5戦目は、2歳オープンのききょうステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したショウナンカッサイにクビ差届かず2着に甘んじた。

10月26日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、2歳500万下のかえで賞（京都芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月15日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた7戦目は、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月13日、中3週で迎えた8戦目は、2歳500万下の黒松賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（3戦1勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩確実に末脚を伸ばして、最後は2着のアイアンデュークに2馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

12月21日、連闘で迎えた9戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（4戦2勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

3歳（2009年）

4月4日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 雨/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

4月26日、中2週で迎えた11戦目は、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力で最後まで敢闘したが、抜け出したグランプリエンゼルを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

5月16日、中2週で迎えた12戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1400m 外回り小雨/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では生得の持久力で渋太く粘り続けて先頭に立ち、最後は2着のレディルージュを半馬身振り切って雨中の激闘を制した。

6月14日、中3週で迎えた13戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての5番人気で大外17番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたプレミアムボックス決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

7月19日、中4週で迎えた14戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 曇/重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（5戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。5着に終わった。

11月7日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では不撓の闘争本能で渋太く持ち堪えて先頭に立ち、最後は2着のレディルージュをハナ差振り切って優勝

11月28日、中2週で迎えた16戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（2戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して4番手で通過。直線では最後まで息が続かず12着に敗れた。

12月20日、中2週で迎えた17戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で大外18番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず12着に終わった。

4歳（2010年）

1月11日、中2週で迎えた18戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のフライングアップルに1馬身1/4の差をつけて5勝目を手中に収めた。

2月7日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

3月28日、中6週で迎えた20戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（5戦2勝）。18頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は力尽きて18着に敗れた。

10月9日、約6か月半の休養明けで迎えた21戦目は、オパールステークス（京都芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（6戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、最後はメリッサと並んで6着同着となった。

11月7日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの京洛ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で池添謙一騎手（7戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

11月27日、中2週で迎えた23戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で17番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、6着に終わった。

12月18日、中2週で迎えた24戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。17頭立ての10番人気で16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり9着に終わった。

5歳（2011年）

1月10日、中2週で迎えた25戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

6月12日、約5か月の休養明けで迎えた26戦目は、ハンデG3のCBC賞（阪神芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き10着に終わった。

7月21日、中5週で迎えた27戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、S3の習志野きらっとスプリント（船橋ダート1000m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

8月15日、中3週で迎えた28戦目は、Jpn3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて10着に敗れた。

9月18日、中4週で迎えた29戦目は、地方重賞のオータムスプリントカップ（金沢ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず4着に敗れた。

9月25日、連闘で馬体重を前走から15kg減らして迎えた30戦目は、地方重賞のOROカップ（盛岡芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部誠騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい5着に敗れた。