パリスケイワン（1991年生、母リイフオークイン）

パリスケイワン（1991年3月1日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のラシアンルーブル（当時11歳）と交配したリイフオークインが9歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）日の出牧場。戦績は、中央平地34戦4勝2着6回。1995年の仁川ステークス(オープン)で2着に入った他、1994年のタイムス杯(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

宇田明彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1993年）

8月7日、デビュー戦は安田康彦騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は438kg。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、3着に終わった。

8月28日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で安田康彦騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く4着に敗れた。

9月11日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（函館芝1700m 晴/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で安田康彦騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

10月31日、中6週で迎えた4戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1200m 晴/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、抜け出したクリミナルコードを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

11月20日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は安田康彦騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天授の勝負根性でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月5日、中1週で迎えた6戦目は、K.モーゼス騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るキングハイトップを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

12月19日、中1週で迎えた7戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3歳（1994年）

1月6日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るラガーチャンスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

2月6日、中3週で迎えた9戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に敗れた。

3月13日、中4週で迎えた10戦目は、3歳オープンのすみれステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（3戦1勝）。13頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

3月27日、中1週で迎えた11戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず14着に終わった。

4月16日、中2週で迎えた12戦目は、3歳オープンの若草ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は安田康彦騎手（4戦0勝）。14頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

5月8日、中2週で迎えた13戦目は、3歳G3の京都4歳特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田康彦騎手（5戦0勝）。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。

6月11日、中4週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の北斗賞（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田康彦騎手（6戦0勝）。7頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のライブリマウントをアタマ差振り切って3勝目を手に入れた。

6月19日、連闘で迎えた15戦目は、エルムステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安田康彦騎手（7戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、勝ったヒシアリダーにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月24日、中4週で迎えた16戦目は、タイムス杯（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安田康彦騎手（8戦1勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったマキノトウショウにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

8月14日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの巴賞（札幌ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で安田康彦騎手（9戦1勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に敗れた。

10月9日、中7週で迎えた18戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、太秦ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のチアズルパンをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

11月12日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、アンドロメダステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

12月17日、中4週で迎えた20戦目は、G3のウインターステークス（中京ダート2300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4歳（1995年）

1月16日、中3週で迎えた21戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（3戦1勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

2月18日、中4週で迎えた22戦目は、G2のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で四位洋文騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

2月25日、連闘で迎えた23戦目は、仁川ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で四位洋文騎手（5戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたマルブツキラメキ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

3月11日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で四位洋文騎手（6戦1勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

4月22日、中5週で迎えた25戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、栗東ステークス（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、5着に終わった。

10月29日、約6か月半の休養明けで迎えた26戦目は、アンドロメダステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に終わった。

11月26日、中3週で迎えた27戦目は、花園ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

12月10日、中1週で迎えた28戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の市川ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したグリーンサンダーにクビ差届かず2着に惜敗した。

5歳（1996年）

1月13日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、ハンデ戦の雅ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

1月28日、中1週で迎えた30戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、北山ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

8月11日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた31戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、大沼ステークス（函館ダート1700m 曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、勝ったタイキシャーロックに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

6歳（1997年）

7月26日、約11か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた32戦目は、マリーンステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

8月24日、中3週で迎えた33戦目は、藤井正輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

9月13日、中2週で馬体重を前走から22kg減らして迎えた34戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の初風ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。13頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。