タイキシャーロック（1992年生、母ビラローズ）

タイキシャーロック（1992年2月19日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のジェイドロバリー（当時5歳）と交配したビラローズが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道広尾郡大樹町、生産者は（有）大樹ファーム。戦績は、中央平地19戦8勝2着2回、地方9戦2勝2着3回。1997年の南部杯(G1)に勝利した他、1999年のフェブラリーステークス(G1)で3着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

大樹レーシングクラブにて総額3,400万円（34万×100口）で一口馬主が募集された。

土田稔厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1995年）

5月27日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（東京ダート2100m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のタカノテンジンに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

6月18日、中2週で迎えた2戦目は、4歳500万下のアマリリス賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

11月12日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では超凡な末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月26日、中1週で迎えた4戦目は、4歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

4歳（1996年）

2月4日、中9週で迎えた5戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

2月17日、中1週で迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（東京ダート1600m 小雪/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたジャックセイウン決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

3月9日、中2週で迎えた7戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のジャックセイウンに3馬身の差をつけて順当に勝利した。

3月30日、中2週で迎えた8戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のケンタミサイルに7馬身の差をつけて優勝

5月19日、中6週で迎えた9戦目は、欅ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（5戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアカツキホーオーを半馬身振り切って4勝目を獲得した。

6月16日、中3週で迎えた10戦目は、エルムステークス（札幌ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦2勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るパリスナポレオンを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

8月11日、中7週で迎えた11戦目は、大沼ステークス（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（4戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のパリスケイワンに2馬身半の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

9月7日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、G3のシーサイドステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（5戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

11月17日、中9週で迎えた13戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、ブラジルカップ（東京ダート2100m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

12月14日、中3週で迎えた14戦目は、G3のウインターステークス（中京ダート2300m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は横山典弘騎手（6戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

5歳（1997年）

7月26日、約7か月半の休み明けで迎えた15戦目は、マリーンステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（7戦4勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のデュークウェインに7馬身の差をつけて順当に勝利した。

9月6日、中5週で迎えた16戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（8戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力満点の伸びを見せたが、伸びてきたバトルライン決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

10月10日、中4週で迎えた17戦目は、G1の南部杯（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（9戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のバトルラインに6馬身の差をつけてG1初挑戦初制覇を果たした。

12月3日、中7週で迎えた18戦目は、G2の浦和記念（浦和ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（10戦6勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったキョウトシチーからハナ差の2着に甘んじた。

6歳（1998年）

2月1日、中8週で迎えた19戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（11戦6勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

5月27日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた20戦目は、G3のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で横山典弘騎手（12戦6勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

9月12日、約3か月半の休養明けで迎えた21戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は8戦連続で横山典弘騎手（13戦6勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るパーソナリティワンを異次元の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルをゲットした。

10月10日、中3週で迎えた22戦目は、G1の南部杯（盛岡ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で横山典弘騎手（14戦7勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったメイセイオペラから3馬身差の2着に敗北した。

12月9日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、G2の浦和記念（浦和ダート2000m 晴/重）に出走。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のメイショウアムールに5馬身の差をつけて3つ目の重賞タイトルをゲットした。

7歳（1999年）

1月31日、中7週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた24戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（15戦7勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

5月26日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から17kg増やして迎えた25戦目は、G3のかしわ記念（船橋ダート1600m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（16戦7勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

6月24日、中3週で迎えた26戦目は、G1の帝王賞GI（大井ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（17戦7勝）。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

10月19日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた27戦目は、G3のさくらんぼ記念（上山ダート1800m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（18戦7勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったスノーエンデバーから3馬身差の2着に敗北した。

12月15日、中7週で迎えた28戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、G2の浦和記念（浦和ダート2000m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。