タニノビッグネーム（1990年生、母タニノシーバード）

タニノビッグネーム（1990年3月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のカツラギエース（当時10歳）と交配したタニノシーバードが19歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はカントリー牧場。戦績は、中央平地33戦5勝2着3回。主な勝ち鞍は1995年のインディア・トロフィー(900万下)。

経歴

デビュー前

宮本悳厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1993年）

2月6日、デビュー戦は岸滋彦騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は430kg。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

2月20日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳新馬（京都ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、3着を確保した。

3月21日、中3週で迎えた3戦目は、菊沢隆仁騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月11日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆仁騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月25日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るチョウカイマドンナを豪脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

5月8日、中1週で迎えた6戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に終わった。

5月29日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳500万下（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（3戦1勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。端を奪う形となり、速いペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい10着に終わった。

6月13日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳500万下（阪神芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は菊沢隆仁騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい5着に終わった。

6月26日、中1週で迎えた9戦目は、4歳500万下（京都芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆仁騎手（3戦0勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

7月10日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳500万下（京都ダート1200m 小雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆仁騎手（4戦0勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

4歳（1994年）

4月23日、約9か月半の休み明けで迎えた11戦目は、内山正博騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（新潟芝1400m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着を確保した。

5月14日、中2週で迎えた12戦目は、5歳以上500万下（新潟芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内山正博騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したアルページを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

5月21日、連闘で迎えた13戦目は、5歳以上500万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で内山正博騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のケイエスカプリースをハナ差振り切って2勝目を獲得した。

6月19日、中3週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下のフィリピン・トロフィー（中京芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で内山正博騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に敗れた。

6月26日、連闘で迎えた15戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中京芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で内山正博騎手（4戦1勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、勝ったエイシンディクタスにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

7月16日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で内山正博騎手（5戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

8月6日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下の牧園特別（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で内山正博騎手（6戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月20日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下の筑後川特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（4戦1勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るオレンジシェードを上がり2位の末脚でアタマ差だけ差し切って制した。

9月4日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下の日南特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（5戦2勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に沈んだ。

9月17日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、4歳以上900万下（中京芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（6戦2勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

10月2日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた21戦目は、日吉正和騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の夕月特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着を確保した。

10月30日、中3週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の芦屋川特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で日吉正和騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したムツノアイドルを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

11月12日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上900万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で日吉正和騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月26日、中1週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で日吉正和騎手（3戦0勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月17日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上900万下（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で日吉正和騎手（4戦0勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るポットルーブルを上がり1位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて4勝目を収める

5歳（1995年）

1月5日、中2週で迎えた26戦目は、5歳以上900万下の伏見特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で日吉正和騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

2月18日、中5週で迎えた27戦目は、5歳以上900万下の木津川特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で日吉正和騎手（6戦1勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

3月12日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の中京スポーツ杯（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で日吉正和騎手（7戦1勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

3月25日、中1週で迎えた29戦目は、5歳以上900万下の山陽特別（京都芝1600m 小雨/良）に出走。鞍上は9戦連続で日吉正和騎手（8戦1勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

5月7日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、5歳以上900万下の鷹ケ峰特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で日吉正和騎手（9戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

5月27日、中2週で迎えた31戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の三宮特別（中京芝1700m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

6月17日、中2週で迎えた32戦目は、5歳以上900万下のインディア・トロフィー（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のプリンセスメールを半馬身振り切って5勝目を収める

7月1日、中1週で迎えた33戦目は、関ケ原ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で土肥幸広騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に敗れた。