アローセプテンバー（1995年生、母ハーバーバラード）

アローセプテンバー（1995年5月18日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のダイナガリバー（当時12歳）と交配したハーバーバラードが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）日東ファーム。戦績は、中央平地2戦0勝、地方29戦13勝2着6回。2000年の東京大賞典(G1)で3着に入った他、1999年の浦和記念(G2)で3着に入る活躍をした。その他にも重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

北川亮厩舎（船橋）へ入厩。

2歳（1997年）

12月18日、デビュー戦は左海誠二騎手を鞍上に据えて、3歳（船橋ダート1000m 晴/稍重）に出走。馬体重は450kg。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のダンシングロマンスに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1998年）

1月3日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、3歳戦の若獅子特別（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

1月26日、中2週で馬体重を前走から5kg絞って迎えた3戦目は、4歳（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。3着に終わった。

2月10日、中1週で迎えた4戦目は、3歳戦の’98ベストスパー特別（1）（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で左海誠二騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて、最後は2着のジェイズブギーに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳戦のふじ特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で左海誠二騎手（4戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓出した伸び脚で驀進したが、アトミックサンダーに半馬身交わされて2着に敗北した。

5月12日、中1週で迎えた6戦目は、4歳（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で左海誠二騎手（5戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のスタートザウェイに1馬身半の差をつけて3勝目を手中に収めた。

6月4日、中2週で迎えた7戦目は、3歳地方重賞の東京王冠賞（大井ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で左海誠二騎手（6戦3勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

7月8日、中4週で迎えた8戦目は、3歳戦の若竹賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で左海誠二騎手（7戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、4着に終わった。

7月22日、中1週で迎えた9戦目は、ポートサイド賞（大井ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は9戦連続で左海誠二騎手（8戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキャットスペシャルに8馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

8月13日、中2週で迎えた10戦目は、’98フェイスフルレイン特別（2）（船橋ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は10戦連続で左海誠二騎手（9戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、勝ったフジケンコスモスに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

9月9日、中3週で迎えた11戦目は、3歳ハンデ地方重賞の戸塚記念（川崎ダート2100m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は11戦連続で左海誠二騎手（10戦4勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。6着に敗れた。

10月7日、中3週で迎えた12戦目は、3歳ハンデ地方重賞のゴールドカップ（浦和ダート2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は12戦連続で左海誠二騎手（11戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のトップシャイアンに5馬身の差をつけて5勝目を奪取した。

10月29日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦のスターサファイア賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で左海誠二騎手（12戦5勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして、最後は2着のラシアンスキーに2馬身の差をつけて優勝

12月16日、中6週で迎えた14戦目は、3歳地方重賞の東京湾カップ（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で左海誠二騎手（13戦6勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のケイシュウレパードに5馬身の差をつけて7勝目を手中に収めた。

4歳（1999年）

1月27日、中5週で迎えた15戦目は、ハンデ地方重賞の報知グランプリ・カップ（船橋ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は15戦連続で左海誠二騎手（14戦7勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のキタサンシーズンに3馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

3月1日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデ地方重賞の金盃（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で左海誠二騎手（15戦8勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

4月15日、中5週で迎えた17戦目は、地方重賞のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は17戦連続で左海誠二騎手（16戦8勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったゴールドヘッドに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

5月12日、中3週で迎えた18戦目は、地方重賞のテレビ埼玉杯（浦和ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は18戦連続で左海誠二騎手（17戦8勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のドラゴンジェイに7馬身の差をつけて勝利をモノにする

5月31日、中2週で迎えた19戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、ハンデ地方重賞の大井記念（大井ダート2600m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったゴールドヘッドに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

6月30日、中3週で迎えた20戦目は、地方重賞の報知オールスターカップ（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は左海誠二騎手（18戦9勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のインテリパワーに3馬身の差をつけて10勝目を達成した。

8月16日、中6週で迎えた21戦目は、G2のブリーダーズゴールドカップ（旭川ダート2300m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（19戦10勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。5着に終わった。

9月15日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた22戦目は、G3の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（20戦10勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、スノーエンデバーに交わされて1馬身半差の2着となった。

11月17日、中8週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた23戦目は、地方重賞のグランドマイラーズ（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で左海誠二騎手（21戦10勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシンセイライデンに7馬身の差をつけて勝利数を11に伸ばす

12月15日、中3週で迎えた24戦目は、G2の浦和記念（浦和ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で左海誠二騎手（22戦11勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

5歳（2000年）

1月10日、中3週で迎えた25戦目は、地方重賞の東京シティ盃（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で左海誠二騎手（23戦11勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では異次元の末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のインテリパワーに3馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

2月20日、中5週で迎えた26戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で左海誠二騎手（24戦12勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

12月4日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた27戦目は、’00かちどき賞（大井ダート1800m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は張田京騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたオペラハット決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

12月29日、中3週で迎えた28戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

6歳（2001年）

2月18日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で張田京騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は一杯になって10着に終わった。

3月14日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた30戦目は、G2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で張田京騎手（4戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

4月17日、中4週で迎えた31戦目は、地方重賞のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で張田京騎手（5戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るサプライズパワーを強烈な末脚で半馬身差し切って先頭ゴールを果たした。