サンバレンティン（2001年生、母アンデスレディー）

サンバレンティン（2001年3月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「南部アンデス・パタゴニアの最高峰」。毛色は栗毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時6歳）と交配したアンデスレディーが16歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地34戦8勝2着1回。2007年の七夕賞(ハンデG3)に勝利した他、2006年の福島記念(ハンデG3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

佐々木晶三厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2004年）

7月10日、デビュー戦は内田浩一騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/不良）に出走。馬体重は482kg。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に敗れた。

8月1日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 雨/不良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のヤマカツアカギに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

4歳（2005年）

2月5日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた3戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に敗れた。

3月6日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた4戦目は、4歳以上500万下の美濃特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田浩一騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るシャドウスキルを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

3月20日、中1週で迎えた5戦目は、4歳以上1000万下の名鉄杯（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田浩一騎手（4戦2勝）。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

6月25日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝1800m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のアイリッシュホークに3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月9日、中1週で迎えた7戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のSTV杯（函館芝1800m 曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月7日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の五稜郭特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

10月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の西郷特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のホシノプレゼントをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

11月12日、中2週で迎えた10戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。18頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

12月10日、中3週で迎えた11戦目は、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始13番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

5歳（2006年）

3月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の中京スポーツ杯（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のゲイリースティングを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

4月1日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、勝ったタガノデンジャラスに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月30日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（3戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月27日、中3週で迎えた15戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（4戦0勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

6月24日、中3週で迎えた16戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のガブリンをアタマ差振り切って6勝目を手中に収めた。

10月21日、約4か月の休み明けで迎えた17戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（5戦0勝）。18頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

11月11日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（6戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のフォルテベリーニに1馬身1/4の差をつけて初の重賞タイトルを奪取した。

12月9日、中3週で迎えた19戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝1800m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（7戦1勝）。17頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に敗れた。

6歳（2007年）

1月27日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた20戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

3月4日、中4週で迎えた21戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず8着に敗れた。

4月1日、中3週で迎えた22戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

6月10日、中9週で迎えた23戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（8戦1勝）。18頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には届かず8着に終わった。

7月8日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアドマイヤモナークに1馬身1/4の差をつけて2つ目の重賞タイトルを獲得した。

9月2日、中7週で迎えた25戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり14着に終わった。

11月10日、中9週で迎えた26戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（9戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

11月18日、連闘で迎えた27戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての18番人気で大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず15着に終わった。

12月8日、中2週で迎えた28戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

7歳（2008年）

1月27日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた29戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に終わった。

2月23日、中3週で迎えた30戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（10戦1勝）。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず12着に終わった。

3月9日、中1週で迎えた31戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり12着に終わった。

4月12日、中4週で迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（11戦1勝）。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、5着に終わった。

5月4日、中2週で迎えた33戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（12戦1勝）。14頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず10着に終わった。

9月15日、約4か月半の休み明けで迎えた34戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（13戦1勝）。13頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に終わった。