レディブライティア（1994年生、母ウメノアイリーン）

レディブライティア（1994年2月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のデュラブ（当時12歳）と交配したウメノアイリーンが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は中村幸廣。戦績は、中央平地30戦6勝2着8回、地方6戦0勝2着2回。2000年のかしわ記念(G3)で2着に入った他、2000年のグランドマイラーズ(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤原辰雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1996年）

6月16日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は440kg。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では超凡な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6月30日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、タヤスリアリティーに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

7月6日、連闘で迎えた3戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝1200m 雨/稍重）に出走。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、3着に終わった。

10月6日、約3か月の休養明けで迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は田中勝春騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のタヤスナミムラを3/4馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

10月27日、中2週で迎えた5戦目は、2歳オープンのいちょうステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（3戦1勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり6着に終わった。

11月23日、中3週で迎えた6戦目は、A.マシューズ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の3歳抽せん馬特別（京都芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、3着に入った。

3歳（1997年）

2月2日、中9週で迎えた7戦目は、牝馬限定4歳500万下のうぐいす賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（4戦1勝）。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のハナノメガミに4馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月9日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（5戦2勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が衰えて11着に敗れた。

4月6日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 雨/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（6戦2勝）。18頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではいいところがなく18着に終わった。

9月14日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下のおおぞらステークス（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（7戦2勝）。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に終わった。

10月12日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（8戦2勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚に勢いがなく9着に終わった。

10月26日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の河口湖特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田中勝春騎手（9戦2勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

11月8日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の昇仙峡特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で田中勝春騎手（10戦2勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったレイズスズランにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

4歳（1998年）

4月26日、約5か月半の休養明けで迎えた14戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で田中勝春騎手（11戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したシルキークールを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

5月10日、中1週で迎えた15戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

6月13日、中4週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下の檜山特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（12戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、抜け出したシュネルを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

6月27日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下の恵山特別（函館ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（13戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、勝ったプライズロバリーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

7月12日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下の十和田湖特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（14戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、シンコウストームに半馬身交わされて2着に敗北した。

10月31日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた19戦目は、4歳以上500万下の狭山湖特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（15戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るベルベットスマイルを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

11月7日、連闘で迎えた20戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の昇仙峡特別（東京ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

11月22日、中1週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の甲斐路特別（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（16戦3勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したメガラを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

12月12日、中2週で迎えた22戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のヤマトプリティに1馬身半の差をつけて制した。

12月27日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上900万下のハッピーエンドカップ（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したチアフルマスターを差し切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

5歳（1999年）

1月10日、中1週で迎えた24戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端をきり、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のサイクロンジェーンに1馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。

3月6日、中7週で迎えた25戦目は、S.サンダース騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

10月17日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた26戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の秋嶺ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

11月7日、中2週で迎えた27戦目は、4歳以上1600万下のブラジルカップ（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って9着に敗れた。

11月21日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

12月26日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のサンタクロースステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入った。

6歳（2000年）

1月22日、中3週で迎えた30戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の羅生門ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のヒダカリージェントに1馬身3/4の差をつけて勝利をモノにする

4月5日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた31戦目は、佐藤隆騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 雨/不良）に出走。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に終わった。

5月3日、中3週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた32戦目は、佐藤祐樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ地方重賞の船橋記念（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り6着に敗れた。

5月24日、中2週で迎えた33戦目は、G3のかしわ記念（船橋ダート1600m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は佐藤隆騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、ビーマイナカヤマに交わされて1馬身半差の2着となった。

6月28日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた34戦目は、地方重賞のグランドマイラーズ（船橋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤隆騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、ユニティステージに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

7月24日、中3週で馬体重を前走から13kg絞って迎えた35戦目は、ハンデ地方重賞のサンタアニタトロフィー（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤隆騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

10月25日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から25kg戻して迎えた36戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/重）に出走。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。