マルカインチーフ（1996年生、母ヒダカツクイン）

マルカインチーフ（1996年3月12日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のコマンダーインチーフ（当時6歳）と交配したヒダカツクインが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は川上悦夫。戦績は、中央平地3戦0勝、中央障害1戦0勝、地方27戦12勝2着6回。主な勝ち鞍は2002年のぎょしゃ座特別(一般C2三)。

経歴

デビュー前

北橋修二厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1999年）

7月25日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り7着に敗れた。

8月22日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた2戦目は、宝来城多郎騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

10月2日、中5週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた3戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。

4歳（2000年）

7月2日、約9か月の休養明けで迎えた4戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。10頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。10着に終わった。

9月6日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、松本隆宏騎手を鞍上に迎えて、一般D4（旭川ダート1000m 曇/不良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のアイリスストームに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月26日、中2週で迎えた6戦目は、一般D4（旭川ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で松本隆宏騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のホワイトショーに4馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

10月10日、中1週で迎えた7戦目は、一般D3-4（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松本隆宏騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のメイキャロルに2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月8日、中3週で迎えた8戦目は、渋谷裕喜騎手を鞍上に迎えて、一般D3（門別ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。4着に敗れた。

11月21日、中1週で迎えた9戦目は、一般D3（門別ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は松本隆宏騎手（3戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のノーブルダンスをクビ差制して4勝目をマークした。

5歳（2001年）

1月7日、中6週で迎えた10戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2（佐賀ダート1400m 雨/重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るリップルマークを上がり0位の末脚で半馬身差し切って制した。

1月21日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上C2（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のミュウジックナインに5馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

2月3日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上C2（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（2戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したイブキハイラインを捕まえ切れず、ハナ差の2着に甘んじた。

2月19日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上C2（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山口勲騎手（3戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のアイシーフラッグに4馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3月3日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上C1（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で山口勲騎手（4戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のストロベリーヒルに2馬身半の差をつけて優勝

3月17日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上C1（佐賀ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で山口勲騎手（5戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したフジグラマーを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

4月14日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、一般C3六七（大井ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ライズオブタイドに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

5月8日、中2週で迎えた17戦目は、一般C3四五（大井ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて楽々と抜け出し、最後は2着のタイフウサクセスに4馬身の差をつけて9勝目をマークした。

5月22日、中1週で迎えた18戦目は、一般C3一（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて、最後は2着のトーアフーウンジに1馬身の差をつけて10勝目を達成した。

6月6日、中1週で迎えた19戦目は、一般C2六七（大井ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で的場文男騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月13日、約6か月半の休養明けで迎えた20戦目は、一般C2四五（大井ダート1390m 雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で的場文男騎手（4戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、タイキクールに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

12月27日、中1週で迎えた21戦目は、佐藤隆騎手を鞍上に迎えて、大崎特別（大井ダート1590m 内回り晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

6歳（2002年）

1月24日、中3週で迎えた22戦目は、一般C3二（大井ダート1590m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は的場文男騎手（5戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月13日、中2週で迎えた23戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、一般C3一（大井ダート1590m 内回り晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のシャインタイカンに1馬身半の差をつけて勝利数を11に伸ばす

3月7日、中2週で迎えた24戦目は、柏木健宏騎手を鞍上に迎えて、一般C2七八九（大井ダート1490m 内回り曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

4月10日、中4週で迎えた25戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、一般C2五六（大井ダート1590m 内回り曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

4月24日、中1週で迎えた26戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、こぐま座特別（大井ダート1590m 内回り晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、伸びてきたメイクカツオー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

5月9日、中1週で迎えた27戦目は、かに座特別（大井ダート1690m 曇/稍重）に出走。鞍上は的場文男騎手（6戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

5月27日、中2週で迎えた28戦目は、早乙女特別（大井ダート1690m 曇/不良）に出走。鞍上は石崎隆之騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい11着に敗れた。

10月30日、約5か月の休養明けで迎えた29戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、ぎょしゃ座特別（大井ダート1590m 内回り晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のダイワダンディに2馬身半の差をつけて久方ぶりの実戦を物にした。

11月20日、中2週で迎えた30戦目は、一般C1七八（大井ダート1390m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、伸びてきたスズランヒーロー決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

12月11日、中2週で迎えた31戦目は、一般C1五六（大井ダート1390m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に敗れた。