ハーメティキスト（2016年生、母ミスティックリップス）

ハーメティキスト（2016年3月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「神秘主義者。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時8歳）と交配したミスティックリップスが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地2戦1勝。2021年のオクトーバーステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額3,600万円（9万×400口）で一口馬主が募集された。

木村哲也厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

10月20日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、4着に終わった。

12月28日、中9週で迎えた2戦目は、O.マーフィー騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るフィリアーノを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2019年）

3月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月22日、約3か月の休養明けで迎えた4戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京芝1600m 小雨/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

8月17日、中7週で迎えた5戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの富良野特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のトーセンカンビーナに4馬身の差をつけて制した。

10月20日、中8週で迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラスの北野特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

12月14日、中7週で迎えた7戦目は、W.ビュイック騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

4歳（2020年）

2月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの富里特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のヒシイグアスに2馬身の差をつけて勝利をモノにする

5月31日、約3か月の休養明けで迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのむらさき賞（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

8月1日、中8週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのSTV賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

8月29日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上3勝クラスのオホーツクステークス（札幌芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

10月31日、中8週で迎えた12戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのフルーツラインカップ（福島芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に敗れた。

5歳（2021年）

1月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの初富士ステークス（中山芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦1勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

4月4日、中9週で迎えた14戦目は、4歳以上3勝クラスの美浦ステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

5月9日、中4週で迎えた15戦目は、4歳以上3勝クラスの湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（3戦1勝）。18頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のモンブランテソーロを半馬身振り切って4勝目を獲得した。

7月4日、中7週で迎えた16戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

10月17日、約3か月半の休み明けで迎えた17戦目は、オクトーバーステークス（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

12月19日、中8週で迎えた18戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（4戦2勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

6歳（2022年）

2月12日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの洛陽ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。17頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。

4月23日、中9週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた20戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では全く伸びず16着に終わった。

7月3日、中9週で迎えた21戦目は、巴賞（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（5戦1勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

10月16日、約3か月半の休み明けで迎えた22戦目は、オクトーバーステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（5戦2勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では末脚に勢いがなく9着に終わった。

11月26日、中5週で迎えた23戦目は、草野太郎騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（東京障害芝3000m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。9着に敗れた。

7歳（2023年）

1月21日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、小野寺祐太騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 晴/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。最後は、勝ったグレンガリーから7馬身差の2着となった。

4月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた25戦目は、伴啓太騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2750m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったトライフォーリアルから6馬身差の2着に敗北した。

11月19日、約7か月半の休養明けで迎えた26戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2770m 晴/良）に出走。鞍上は草野太郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。競走中止となった。

2023年11月19日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。