フィリアーノ（2016年生、母パシフィックギャル）

フィリアーノ（2016年2月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「イタリアのバジリカータ州ポテンツァ県のコムーネ名」。毛色は芦毛。種牡馬のルーラーシップ（当時9歳）と交配したパシフィックギャルが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2019年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

手塚貴久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

9月1日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 晴/稍重）に出走。馬体重は452kg。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月8日、中4週で迎えた2戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

12月28日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、ハーメティキストに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

3歳（2019年）

1月13日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

3月9日、中7週で迎えた5戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、ランペドゥーザに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

4月27日、中6週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では稲妻の如き末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月11日、中1週で迎えた7戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、目の覚めるような末脚を爆発させて、最後は2着のギフトオブアートに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

7月13日、中8週で迎えた8戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの雄国沼特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

8月10日、中3週で迎えた9戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの村上特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったエクセランフィーユにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

10月21日、中9週で迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見所を作れず10着に敗れた。

11月3日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は丸山元気騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

4歳（2020年）

1月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、嶋田純次騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に敗れた。

2月23日、中4週で迎えた13戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

5月31日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（東京芝1600m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

6月13日、中1週で迎えた15戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの八丈島特別（東京芝1600m 雨/不良）に出走。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

8月15日、中8週で迎えた16戦目は、3歳以上1勝クラスの村上特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（1戦0勝）。17頭立ての9番人気で16番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

10月25日、中9週で迎えた17戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の闘志でゴールまで勇戦し、4着を確保した。

11月14日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（2戦0勝）。18頭立ての11番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

5歳（2021年）

1月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、4歳以上1勝クラス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（3戦0勝）。15頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着に入った。

2月21日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上1勝クラス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（4戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

10月31日、約8か月半の休み明けで迎えた21戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京芝1600m 雨/良）に出走。17頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚が止まってしまい16着に終わった。

6歳（2022年）

4月5日、約5か月の休養明けで迎えた22戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、エイプリルスター賞（川崎ダート1400m 晴/重）に出走。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

5月29日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

7月3日、中4週で馬体重を前走からさらに16kg減らして迎えた24戦目は、栗原大河騎手を鞍上に迎えて、7.10みんな投票しま賞（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げを打ち、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のビービーディーンに2馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

8月30日、中7週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた25戦目は、十万石まつり特別（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で栗原大河騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月11日、約3か月半の休養明けで迎えた26戦目は、塚本弘隆騎手を鞍上に迎えて、17ライバー清楼銘賞（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではいいところがなく10着に敗れた。