ローマンレジェンド（2008年生、母パーソナルレジェンド）

ローマンレジェンド（2008年2月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ローマの伝説」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時13歳）と交配したパーソナルレジェンドが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地24戦9勝2着1回、地方5戦1勝。2012年の東京大賞典(G1)に勝利した他、2014年のチャンピオンズカップ(G1)で3着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2011年）

1月5日、デビュー戦は鮫島良太騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は498kg。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

1月22日、中1週で迎えた2戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

5月1日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスプリングルシオに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月5日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鬼脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のトップオブカハラに3馬身半の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

12月11日、中4週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた5戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦2勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたナリタシルクロード決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

12月25日、中1週で迎えた6戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の赤穂特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、別次元の末脚を爆発させて、最後は2着のデスペラードに1馬身の差をつけて1番人気に応えた。

4歳（2012年）

4月22日、約4か月の休養明けで迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のサンライズモールに1馬身の差をつけて4勝目を手中に収めた。

6月9日、中6週で迎えた8戦目は、3歳以上1600万下の灘ステークス（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（4戦3勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のウインドミネーターに2馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

7月15日、中4週で迎えた9戦目は、ジュライステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（5戦4勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るトウショウフリークを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

8月25日、中5週で迎えた10戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（6戦5勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のエスポワールシチーをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

11月4日、中9週で迎えた11戦目は、G3のみやこステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（7戦6勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のニホンピロアワーズをクビ差振り切って6連勝で2つ目の重賞タイトルを獲得した。

12月2日、中3週で迎えた12戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップダート（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月29日、中3週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた13戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は岩田康誠騎手（8戦7勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のハタノヴァンクールを半馬身振り切って初のG1タイトルを手中に収めた。

5歳（2013年）

5月6日、約4か月半の休み明けで迎えた14戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（9戦8勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月26日、中6週で迎えた15戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（10戦8勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

11月3日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた16戦目は、G3のみやこステークス（京都ダート1800m 雨/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（11戦8勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月1日、中3週で迎えた17戦目は、G1のジャパンカップダート（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（12戦8勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見せ場を作れず13着に敗れた。

12月29日、中3週で迎えた18戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岩田康誠騎手（13戦8勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

6歳（2014年）

7月27日、約7か月の休み明けで迎えた19戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で岩田康誠騎手（14戦8勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るクリノスターオーを次元の違う末脚でアタマ差だけ差し切って同レース2勝目を挙げた。

12月7日、約4か月半の休養明けで迎えた20戦目は、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で岩田康誠騎手（15戦9勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

12月29日、中2週で迎えた21戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は9戦連続で岩田康誠騎手（16戦9勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

7歳（2015年）

2月22日、中7週で迎えた22戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で岩田康誠騎手（17戦9勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

4月18日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた23戦目は、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で岩田康誠騎手（18戦9勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

5月23日、中4週で迎えた24戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で岩田康誠騎手（19戦9勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

11月8日、約5か月半の休養明けで迎えた25戦目は、G3のみやこステークス（京都ダート1800m 小雨/不良）に出走。鞍上は13戦連続で岩田康誠騎手（20戦9勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月6日、中3週で迎えた26戦目は、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で岩田康誠騎手（21戦9勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が悪くなり14着に敗れた。

8歳（2016年）

1月24日、中6週で迎えた27戦目は、G2の東海ステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で岩田康誠騎手（22戦9勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

2月21日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた28戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

4月16日、中7週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた29戦目は、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（23戦9勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく12着に終わった。