ミナガワイチザン（1983年生、母ミナガワイチ）

ミナガワイチザン（1983年4月19日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のシンザン（当時22歳）と交配したミナガワイチが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）谷川牧場。戦績は、中央平地41戦4勝2着5回。1990年の目黒記念(ハンデG2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

黒坂洋基厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1986年）

2月23日、デビュー戦は4歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。鞍上は安田富男騎手。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。先手を取る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

3月15日、4歳新馬（中山芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

4月6日、4歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田富男騎手。17頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るタカイブレスを次元の違う末脚で半馬身差し切って勝利を手にした。

4月19日、4歳400万下の新緑賞（東京芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で安田富男騎手。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

5月10日、4歳400万下の4歳中距離特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で安田富男騎手。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

6月14日、4歳400万下のグラジオラス賞（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で安田富男騎手。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のオンワードデュークを半馬身振り切ってトップでゴールに入った。

7月5日、4歳900万下のマーガレット賞（福島芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で安田富男騎手。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

9月20日、ハンデ戦で4歳以上900万下の葛飾特別（中山芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で安田富男騎手。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

10月4日、4歳以上900万下の六社特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で安田富男騎手。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

11月1日、4歳以上900万下の立冬特別（東京芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は10戦連続で安田富男騎手。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、ウインドストースに3/4馬身交わされて2着となった。

11月30日、ハンデ戦で4歳以上900万下の美浦特別（中山芝2600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で安田富男騎手。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

12月14日、ハンデ戦で4歳以上900万下の北総特別（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で安田富男騎手。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のカシマウイングを半馬身振り切って勝利した。

4歳（1987年）

1月17日、5歳以上1400万下の睦月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で安田富男騎手。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

2月7日、ハンデ戦で5歳以上1400万下の白富士賞（東京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で安田富男騎手。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

5歳（1988年）

8月21日、4歳以上900万下の新潟日報賞（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は大崎昭一騎手。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

6歳（1989年）

5月6日、5歳以上900万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は武藤善則騎手。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

5月20日、5歳以上900万下の秋川特別（東京芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武藤善則騎手。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はタレてしまい8着に終わった。

6月4日、5歳以上900万下の麦秋賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は安田富男騎手。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

6月25日、ハンデ戦で5歳以上900万下の磐越特別（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は武藤善則騎手。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり4着に敗れた。

7月16日、4歳以上900万下の阿賀野川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉沢宗一騎手。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

8月6日、ハンデ戦で4歳以上900万下の天の川ステークス（新潟芝2200m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は武藤善則騎手。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って8着に終わった。

9月16日、4歳以上900万下（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武藤善則騎手。6頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したヘイアンカイザーを捕まえ切れず、クビ差の2着となった。

10月7日、ハンデ戦で4歳以上900万下の赤富士賞（東京芝2200m 雨/良）に出走。鞍上は安田富男騎手。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、伸びてきたロードリーナイト決め手に屈して半馬身差の2着となった。

10月28日、4歳以上900万下の秋嶺賞（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は武藤善則騎手。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

11月18日、4歳以上900万下の初冬特別（東京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は安田富男騎手。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

12月3日、4歳以上900万下の美浦特別（中山芝2600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入り込んだ。

12月24日、ハンデ戦で4歳以上900万下のグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田富男騎手。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

7歳（1990年）

1月15日、ハンデ戦で5歳以上900万下の初春賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安田富男騎手。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今一つ伸び切れず11着に終わった。

2月18日、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は武藤善則騎手。13頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。最後はベルクラウンと並んで2着同着となった。

3月31日、5歳以上900万下の房総特別（中山芝2500m 雨/稍重）に出走。鞍上は安田富男騎手。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

6月10日、ハンデ戦のジューンステークス（東京芝2400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は武藤善則騎手。17頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

6月23日、ハンデ戦で5歳以上900万下の栗子特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武藤善則騎手。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったグラッパにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

7月15日、4歳以上900万下の阿賀野川特別（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武藤善則騎手。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

7月29日、ハンデ戦で4歳以上900万下のNST賞（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武藤善則騎手。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線に入ると、前で粘るアサクサキャノンを猛烈な末脚で3/4馬身差し切って勝利を物にした。

8月26日、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で武藤善則騎手。15頭立ての10番人気で大外15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に終わった。

9月16日、G3のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で武藤善則騎手。17頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら15番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず15着に終わった。

10月21日、ハンデ戦でオープンの東京スポーツ杯（東京芝2400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で武藤善則騎手。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

11月25日、ハンデ戦のウェルカムステークス（東京芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で武藤善則騎手。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚が冴えず9着に終わった。

12月8日、ハンデG3のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は9戦連続で武藤善則騎手。15頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

8歳（1991年）

1月6日、迎春ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で武藤善則騎手。8頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見所を作れず8着に終わった。

1月26日、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は11戦連続で武藤善則騎手。7頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って6着に終わった。