アイディアルクイン（1995年生、母キオイルビー）

アイディアルクイン（1995年3月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアスワン（当時16歳）と交配したキオイルビーが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）出口牧場。戦績は、地方34戦6勝2着4回。2000年の九州大賞典(地方重賞)に勝利した他、2000年の九州王冠(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

佐々木忠昭厩舎（大井）へ入厩。

2歳（1997年）

11月20日、デビュー戦は山藤統宏騎手を鞍上に据えて、3歳（大井ダート1000m 曇/稍重）に出走。馬体重は450kg。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。最後は、勝ったトップノースから1馬身半差の2着となった。

12月10日、中2週で迎えた2戦目は、3歳（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山藤統宏騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のナショナルスターに半馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1998年）

1月19日、中5週で迎えた3戦目は、藤村和生騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の松竹梅特別（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に敗れた。

2月19日、中3週で迎えた4戦目は、遠藤茂騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の水仙特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したエムジーリズムに半馬身届かず2着に敗北した。

3月10日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンの’98桃花賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で遠藤茂騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

4月22日、中5週で迎えた6戦目は、堀千亜樹騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のレンゲ特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。5頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。最後は、2着のトミノスピリットに4馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

5月11日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の関東オークス（川崎ダート2100m 雨/稍重）に出走。鞍上は藤村和生騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。9着に敗れた。

6月2日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の東京プリンセス賞（大井ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤村和生騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したホクトオーロラにハナ差届かず2着となった。

7月9日、中4週で迎えた9戦目は、3歳地方重賞の東京ダービー（大井ダート2400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤村和生騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

10月14日、約3か月の休み明けで迎えた10戦目は、牝馬限定3歳地方重賞のゴールデンティアラ賞（大井ダート2000m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で藤村和生騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月30日、中1週で迎えた11戦目は、3歳G2のスーパーダートダービー（大井ダート2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で藤村和生騎手（5戦0勝）。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

11月18日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳ハンデ戦のリリーカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は堀千亜樹騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のスズノムーティエをハナ差制して勝利を手中に収めた。

12月31日、中5週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳地方重賞のロジータ記念（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で堀千亜樹騎手（2戦2勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。10着に敗れた。

4歳（1999年）

1月20日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定G3のTCK女王盃（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で堀千亜樹騎手（3戦2勝）。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。

2月9日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦の’99ベイサイドカップ（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤村和生騎手（6戦0勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず10着に敗れた。

3月22日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた16戦目は、G3の黒船賞（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で藤村和生騎手（7戦0勝）。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。9着に終わった。

5月7日、中6週で馬体重を前走から11kg戻して迎えた17戦目は、ハンデ戦の’99グリーンカップ（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は堀千亜樹騎手（4戦2勝）。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

6月15日、中5週で迎えた18戦目は、牝馬限定G3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は藤村和生騎手（8戦0勝）。14頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。12着に終わった。

7月6日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、ハンデ戦の’99プラネットカップ（大井ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は堀千亜樹騎手（5戦2勝）。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に終わった。

8月13日、中4週で迎えた20戦目は、牝馬限定のハンデ地方重賞のトゥインクルレディー賞（大井ダート1600m 内回り雨/良）に出走。鞍上は藤村和生騎手（9戦0勝）。13頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

11月29日、約3か月半の休み明けで迎えた21戦目は、ハンデ戦のターコイズ賞（大井ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は堀千亜樹騎手（6戦2勝）。8頭立ての8番人気で大外8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

12月31日、中4週で迎えた22戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の’99グローリーカップ（大井ダート2000m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、5着に入り込んだ。

5歳（2000年）

1月7日、連闘で迎えた23戦目は、ハンデ戦の’00ベイサイドカップ（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤村和生騎手（10戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

2月4日、中3週で迎えた24戦目は、ダイヤモンドダスト賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は堀千亜樹騎手（7戦2勝）。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

3月3日、中3週で迎えた25戦目は、アメジスト賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で堀千亜樹騎手（8戦2勝）。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

3月20日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦の’00スプリングカップ（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤村和生騎手（11戦0勝）。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず9着に終わった。

4月15日、中3週で迎えた27戦目は、桑島孝春騎手を鞍上に迎えて、エキサイティングナイト賞（大井ダート1800m 雨/重）に出走。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では稲妻のようなを繰り出し、3着に入った。

5月9日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデ戦の’00グリーンカップ（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で桑島孝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい12着に終わった。

6月25日、中6週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた29戦目は、真島正徳騎手を鞍上に迎えて、天山賞（佐賀ダート2000m 曇/不良）に出走。7頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のアラマサリアルに1馬身の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

7月23日、中3週で迎えた30戦目は、牝馬限定地方重賞のサガ・クイーン賞（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島正徳騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したキャロルライデンを捕まえ切れず、アタマ差の2着に甘んじた。

8月12日、中2週で迎えた31戦目は、地方重賞の九州王冠（荒尾ダート2150m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で真島正徳騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のヨシノメモリーに5馬身の差をつけて5勝目を手に入れた。

10月8日、中7週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた32戦目は、天山賞（佐賀ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で真島正徳騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月25日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた33戦目は、牝馬限定G3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で真島正徳騎手（4戦2勝）。14頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、5着に入り込んだ。

11月23日、中3週で迎えた34戦目は、地方重賞の九州大賞典（佐賀ダート2500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で真島正徳騎手（5戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るマツノカラーを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて6勝目を収める