サトノレーヴ（2019年生、母チリエージェ）

サトノレーヴ（2019年3月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+夢(仏)」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時11歳）と交配したチリエージェが19歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は白井牧場。2024年のキーンランドカップ(G3)に勝利した他、2024年の函館スプリントステークス(G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、白井牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、サトミホースカンパニーによって5,832万円で落札された。

堀宣行厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2022年）

4月10日、デビュー戦は石橋脩騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は534kg。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のイワクニを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

7月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの長万部特別（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したラキエータにアタマ差届かず2着に甘んじた。

7月17日、中1週で迎えた3戦目は、3歳以上1勝クラス（函館芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るヒノクニを交わし去り、最後は1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

10月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳以上2勝クラスの勝浦特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のモリノドリームに2馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

4歳（2023年）

4月29日、約7か月の休み明けで迎えた5戦目は、4歳以上3勝クラスの朱雀ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（3戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るイルクオーレを半馬身差し切って久々の実戦を制した。

5歳（2024年）

2月25日、約10か月の休み明けで迎えた6戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1400m 小雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

4月14日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のサーマルウインドをアタマ差振り切って人気に違わぬ実力を証明した。

6月9日、中7週で迎えた8戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（4戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のウイングレイテストに1馬身1/4の差をつけて初の重賞タイトルを掴み取った。

8月25日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた9戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のエイシンスポッターに1馬身半の差をつけて3連勝で2つ目の重賞タイトルを奪取した。

9月29日、中4週で迎えた10戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でD.レーン騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。