アランバローズ（2018年生、母カサロサーダ）

アランバローズ（2018年2月8日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のヘニーヒューズ（当時15歳）と交配したカサロサーダが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は大狩部牧場。2020年の全日本2歳優駿(Jpn1)に勝利した他、2021年のオーバルスプリント(Jpn3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、大狩部牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、千葉県馬主会猪熊広次によって918万円で落札された。

林正人厩舎（船橋）へ入厩。

2歳（2020年）

5月8日、デビュー戦は左海誠二騎手を鞍上に据えて、2歳戦のスズランデビュー（船橋ダート1000m 晴/稍重）に出走。馬体重は428kg。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを取り切り、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のトーセンウィリアムに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

6月18日、中5週で迎えた2戦目は、2歳戦の月下香特別（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のジョエルに5馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

9月21日、約3か月の休み明けで迎えた3戦目は、2歳S3のゴールドジュニア（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（2戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の気力で渋太く粘り込んで、最後は2着のマカベウスに2馬身半の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

11月17日、中7週で迎えた4戦目は、2歳S1のハイセイコー記念（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で左海誠二騎手（3戦3勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のランリョウオーに1馬身半の差をつけて負け知らずの4連勝を決めた。

12月16日、中3週で迎えた5戦目は、2歳Jpn1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で左海誠二騎手（4戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のランリョウオーに5馬身の差をつけてG1初挑戦初制覇を果たした。

3歳（2021年）

3月24日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、3歳S2の京浜盃（大井ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で左海誠二騎手（5戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に敗れた。

4月29日、中4週で迎えた7戦目は、3歳S1の羽田盃（大井ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は7戦連続で左海誠二騎手（6戦5勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで敢闘したが、トランセンデンスに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月9日、中5週で迎えた8戦目は、3歳S1の東京ダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で左海誠二騎手（7戦5勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘魂で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のギャルダルを3/4馬身振り切って優勝

9月23日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、Jpn3のオーバルスプリント（浦和ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は9戦連続で左海誠二騎手（8戦6勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、厳しいペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

11月3日、中5週で迎えた10戦目は、Jpn1のJBCスプリント（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で左海誠二騎手（9戦6勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に終わった。

12月21日、中6週で迎えた11戦目は、S1のゴールドカップ（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で左海誠二騎手（10戦6勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず12着に敗れた。

4歳（2022年）

8月25日、約8か月の休養明けで迎えた12戦目は、S3のスパーキングサマーカップ（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で左海誠二騎手（11戦6勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に敗れた。

9月27日、中4週で迎えた13戦目は、千葉ダートマイル（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で左海誠二騎手（12戦6勝）。5頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持続力でジリジリと辛抱強く粘り込んで、最後は2着のブンロートに1馬身半の差をつけて7勝目を収める

11月2日、中4週で迎えた14戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、ハンデS3のサンタアニタトロフィー（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したスマイルウィを捕まえ切れず、クビ差の2着となった。

12月8日、中4週で迎えた15戦目は、S2の勝島王冠（大井ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

5歳（2023年）

5月17日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から13kg減らして迎えた16戦目は、S3の川崎マイラーズ（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で笹川翼騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

11月15日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた17戦目は、S2のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で笹川翼騎手（3戦0勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

6歳（2024年）

1月3日、中6週で迎えた18戦目は、S3の川崎マイラーズ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で笹川翼騎手（4戦0勝）。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩みのないペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生来の闘争本能でどうにかこうにかゴールまで走り切り、4着を確保した。

1月31日、中3週で迎えた19戦目は、多摩川オープン（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で笹川翼騎手（5戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のデルマルーヴルに6馬身の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

3月7日、中4週で迎えた20戦目は、S2のグランドマイラーズ（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で笹川翼騎手（6戦1勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

5月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、プラチナカップ（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で笹川翼騎手（7戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

6月19日、中3週で迎えた22戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、Jpn1のさきたま杯（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、激烈なハイペースで集団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に終わった。

8月7日、中6週で迎えた23戦目は、スパーキングサマーカップ（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は笹川翼騎手（8戦1勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮戦したが、フォーヴィスムに交わされて2馬身差の2着となった。

10月16日、中9週で迎えた24戦目は、マイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（9戦1勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では稟性のガッツでゴールまでタレずに走り切り、3着に入った。