フレンチパッション（1996年生、母フレンチハッピー）

フレンチパッション（1996年3月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時7歳）と交配したフレンチハッピーが14歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）林農場。戦績は、中央平地21戦4勝、地方8戦1勝。2000年のアンドロメダステークス(オープン)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

福島信晴厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1999年）

6月19日、デビュー戦は原田聖二騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1200m 雨/不良）に出走。馬体重は454kg。13頭立ての12番人気で大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には届かず12着に終わった。

7月3日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で原田聖二騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びを欠き10着に終わった。

8月15日、中5週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（小倉ダート1000m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で原田聖二騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に終わった。

9月14日、中3週で迎えた4戦目は、3歳戦のききょう賞（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で原田聖二騎手（3戦0勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず4着に終わった。

9月27日、中1週で迎えた5戦目は、3歳戦のりんどう賞（金沢ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で原田聖二騎手（4戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るキクノマルゼンを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月3日、中4週で迎えた6戦目は、黒潮盃（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で原田聖二騎手（5戦1勝）。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。6着に終わった。

11月23日、中2週で迎えた7戦目は、ノベンバー特別（高崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で原田聖二騎手（6戦1勝）。11頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。10着に終わった。

12月6日、中1週で迎えた8戦目は、カエデ賞（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で原田聖二騎手（7戦1勝）。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ形となり、で馬群を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に終わった。

12月21日、中1週で迎えた9戦目は、名古屋チャレンジカップディアナ賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で原田聖二騎手（8戦1勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。6着に敗れた。

4歳（2000年）

1月20日、中3週で迎えた10戦目は、はりまや盃（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で原田聖二騎手（9戦1勝）。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。8着に終わった。

6月10日、約4か月半の休み明けで迎えた11戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は11戦連続で原田聖二騎手（10戦1勝）。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。最後は脚勢が鈍り16着に終わった。

6月27日、中1週で迎えた12戦目は、名古屋チャレンジカップジュピター賞（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は12戦連続で原田聖二騎手（11戦1勝）。11頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。4着を確保した。

7月22日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は13戦連続で原田聖二騎手（12戦1勝）。15頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のテイエムイダテンに5馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

8月12日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下の有田特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で原田聖二騎手（13戦2勝）。17頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のホットパーシュートを3/4馬身振り切って3勝目を手中に収めた。

9月16日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の仲秋特別（阪神芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は15戦連続で原田聖二騎手（14戦3勝）。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では生得の持久力で渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のバトルグレイシーをハナ差振り切って4勝目を奪取した。

10月8日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のみちのくステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で原田聖二騎手（15戦4勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

11月5日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で原田聖二騎手（16戦4勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では長く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のサンエムショウリをクビ差振り切って5勝目を手中に収めた。

11月26日、中2週で迎えた18戦目は、アンドロメダステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は18戦連続で原田聖二騎手（17戦5勝）。17頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

12月24日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上1600万下のサンタクロースステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は19戦連続で原田聖二騎手（18戦5勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

5歳（2001年）

1月13日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの淀短距離ステークス（京都芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は20戦連続で原田聖二騎手（19戦5勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

2月4日、中2週で迎えた21戦目は、G3のシルクロードステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は21戦連続で原田聖二騎手（20戦5勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が悪くなり10着に敗れた。

2月18日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は22戦連続で原田聖二騎手（21戦5勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

3月18日、中3週で迎えた23戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の桶狭間ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず9着に敗れた。

7月22日、約4か月の休み明けで迎えた24戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り8着に終わった。

8月18日、中3週で迎えた25戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、小倉日経オープン（小倉芝1200m 曇/良）に出走。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

9月9日、中2週で迎えた26戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、G3のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場なく8着に終わった。

12月8日、約3か月の休み明けで迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい11着に終わった。

6歳（2002年）

1月12日、中4週で迎えた28戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が衰えて15着に終わった。

2月3日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 曇/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は原田聖二騎手（22戦5勝）。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は減速してしまい15着に終わった。