フタイテンロック（2019年生、母フェリスホイール）

フタイテンロック（2019年3月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「不退転+岩」。毛色は鹿毛。種牡馬のトーセンジョーダン（当時13歳）と交配したフェリスホイールが14歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は大北牧場。2024年のシリウスステークス(ハンデG3)で3着に入った他、2024年のブラジルカップ(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、大北牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、松谷翔太によって132万円で落札された。

齋藤雄一厩舎（盛岡）へ入厩。

2歳（2021年）

8月30日、デビュー戦は山本政聡騎手を鞍上に据えて、2歳戦のファーストステップ（盛岡ダート1000m 曇/重）に出走。馬体重は485kg。4頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず3着に敗れた。

9月26日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、2歳（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本政聡騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目を引く伸びを見せたが、伸びてきたチェリースイス決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

10月3日、連闘で迎えた3戦目は、2歳B2二（盛岡ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で山本政聡騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るセイシーキングを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

10月17日、中1週で迎えた4戦目は、2歳地方重賞の知床賞（盛岡ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で山本政聡騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に敗れた。

11月15日、中3週で迎えた5戦目は、2歳B2一（盛岡ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で山本政聡騎手（4戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、伸びてきたグランカレラ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

11月29日、中1週で迎えた6戦目は、2歳戦の太夫黒特別（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で山本政聡騎手（5戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

3歳（2022年）

10月23日、約11か月の休み明けで迎えた7戦目は、一般C1五（盛岡ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で山本政聡騎手（6戦1勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたタオルデスカーフ決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

11月6日、中1週で迎えた8戦目は、関本淳騎手を鞍上に迎えて、岩洞湖賞（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

11月20日、中1週で迎えた9戦目は、一般C1四（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は山本政聡騎手（7戦1勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、勝ったファムスパーブに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

4歳（2023年）

1月20日、中8週で迎えた10戦目は、小杉亮騎手を鞍上に迎えて、一般C3二三（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

2月10日、中2週で迎えた11戦目は、一般C3二三（船橋ダート1500m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で小杉亮騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のメトリカルセオリーに3馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

3月15日、中4週で迎えた12戦目は、一般C2六七（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小杉亮騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして突き抜け、最後は2着のグリザマリアに5馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

4月11日、中3週で迎えた13戦目は、ガッツポーズ2200（船橋ダート2200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小杉亮騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメイショウクラークに8馬身の差をつけて優勝

5月3日、中2週で迎えた14戦目は、一般C1三四（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小杉亮騎手（4戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のショウネンジダイに5馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

5月29日、中3週で迎えた15戦目は、月見草特別（浦和ダート2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で小杉亮騎手（5戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のアスリエルに2馬身半の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

7月22日、中7週で迎えた16戦目は、ルビー（船橋ダート2200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で小杉亮騎手（6戦5勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、かなりのスローペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハクサントップに6馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

8月5日、中1週で迎えた17戦目は、エーデルワイス2200（船橋ダート2200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で小杉亮騎手（7戦6勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のキャリアリズムに3馬身の差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

9月12日、中4週で迎えた18戦目は、東海道川崎宿起立400年記念（川崎ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で小杉亮騎手（8戦7勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったマテリアルガールに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

10月25日、中5週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた19戦目は、フェイスフルブーツ特別（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で小杉亮騎手（9戦7勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず3着に敗れた。

11月22日、中3週で迎えた20戦目は、小春空特別（浦和ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で小杉亮騎手（10戦7勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したアルラにクビ差届かず2着に甘んじた。

5歳（2024年）

3月3日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から13kg減らして迎えた21戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの湾岸ステークス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では速い脚を使えず13着に終わった。

4月7日、中4週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた22戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての13番人気で大外13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

4月27日、中2週で迎えた23戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの是政ステークス（東京ダート2100m 曇/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

5月26日、中3週で迎えた24戦目は、4歳以上3勝クラスのJRAウルトラプレミアムディープインパクトカップ（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が衰えて13着に終わった。

8月3日、中9週で迎えた25戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの柳都ステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したゴールドバランサーを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

8月24日、中2週で迎えた26戦目は、加藤祥太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの瀬戸ステークス（中京ダート1900m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

9月28日、中4週で迎えた27戦目は、秋山稔樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシリウスステークス（中京ダート1900m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

10月20日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は木幡巧也騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。