トミケンリューヤー（2017年生、母ナリタアルテミス）

トミケンリューヤー（2017年5月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋夢（トルコ語）」。毛色は栗毛。種牡馬のグラスワンダー（当時22歳）と交配したナリタアルテミスが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は鹿戸和幸。主な勝ち鞍は2021年の大宮の盆栽賞(一般C2)。

経歴

デビュー前

2歳のとき、山口ステーブルから「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、富樫賢二によって648万円で落札された。

水野貴広厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

10月20日、デビュー戦は武藤雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1300m 晴/重）に出走。馬体重は496kg。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず7着に終わった。

3歳（2020年）

1月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に敗れた。

1月26日、中2週で迎えた3戦目は、S.フォーリー騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい10着に終わった。

8月29日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた4戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、3歳C2五（水沢ダート1300m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るエムティガジュマルを鬼脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月13日、中1週で迎えた5戦目は、一般C2七（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（1戦1勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のウイズワンダーに6馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

9月28日、中1週で迎えた6戦目は、一般C2三（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村上忍騎手（2戦2勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアンクルスターに2馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

10月10日、中1週で迎えた7戦目は、一般C1八（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で村上忍騎手（3戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、ラストダンスに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

10月24日、中1週で迎えた8戦目は、メルシャンワイン賞（盛岡ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で村上忍騎手（4戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

11月8日、中1週で迎えた9戦目は、一般C1（盛岡ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で村上忍騎手（5戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のザルティスに7馬身の差をつけて断然人気に応えた。

11月30日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、3歳（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

4歳（2021年）

2月2日、中8週で迎えた11戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、浦和800ラウンド（浦和ダート800m 晴/重）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったヤマサンマサルに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

2月22日、中2週で迎えた12戦目は、浦和800ラウンド（浦和ダート800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。端を奪い、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のケイティーヒナノに5馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

3月16日、中2週で迎えた13戦目は、一般C2五六（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立ち、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

3月30日、中1週で迎えた14戦目は、浦和800ラウンド（浦和ダート800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で森泰斗騎手（3戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のクラップクラップに5馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

5月12日、中5週で迎えた15戦目は、大宮の盆栽賞（浦和ダート800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で森泰斗騎手（4戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のアクトレスに2馬身の差をつけて断然人気に応えた。

10月20日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた16戦目は、浦和800ラウンド（浦和ダート800m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で森泰斗騎手（5戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる形となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアクトレスに9馬身の差をつけて断然人気に応えた。

11月22日、中4週で迎えた17戦目は、浦和800ラウンド（浦和ダート800m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で森泰斗騎手（6戦4勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミラクルダマスクに4馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

12月20日、中3週で迎えた18戦目は、東秩父村花桃の郷賞（浦和ダート800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で森泰斗騎手（7戦5勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のシェナホープに1馬身半の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

5歳（2022年）

1月17日、中3週で迎えた19戦目は、浦和800ラウンド（浦和ダート800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で森泰斗騎手（8戦6勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のシェナホープに2馬身半の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

2月21日、中4週で迎えた20戦目は、浦和800ラウンド（浦和ダート800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で森泰斗騎手（9戦7勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、アンクレットハートに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

3月16日、中2週で迎えた21戦目は、見沼区の花クマガイソウ賞（浦和ダート800m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で森泰斗騎手（10戦7勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで先頭を奪い、最後は2着のミラクルダマスクに1馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

8月8日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から15kg減らして迎えた22戦目は、浦和800ラウンド（浦和ダート800m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で森泰斗騎手（11戦8勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったヤマイチノアに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

9月2日、中3週で迎えた23戦目は、一般C1（浦和ダート800m 雨/不良）に出走。鞍上は13戦連続で森泰斗騎手（12戦8勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のエンタクノキシに3馬身の差をつけて順当に勝利した。