フジノナデシコ（2013年生、母シンプリーディヴァイン）

フジノナデシコ（2013年2月27日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「富士の、藤の（馬主名より）＋大和撫子より」。毛色は鹿毛。種牡馬のエンパイアメーカー（当時13歳）と交配したシンプリーディヴァインが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は高昭牧場。2019年の徽軫賞(牝地方重賞)で2着に入った他、2019年の読売レディス杯(牝地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

荒川義之厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2016年）

1月11日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

1月23日、中1週で迎えた2戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出し、3着に入った。

2月6日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のカフジデンジャーに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

6月25日、約4か月半の休養明けで迎えた4戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

7月2日、連闘で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に終わった。

7月16日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（3戦0勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

7月31日、中1週で迎えた7戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 雨/良）に出走。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に敗れた。

8月20日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート2400m 雨/不良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（4戦0勝）。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

9月11日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は川島信二騎手（2戦1勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、4着に終わった。

9月25日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

10月10日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で川島信二騎手（4戦1勝）。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

4歳（2017年）

2月25日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず12着に敗れた。

3月5日、連闘で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は川島信二騎手（5戦1勝）。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり8着に終わった。

3月25日、中2週で迎えた14戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1800m 曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では出色の末脚を披露し、3着に入り込んだ。

4月8日、中1週で迎えた15戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 小雨/不良）に出走。15頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず14着に終わった。

11月4日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた16戦目は、木幡育也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では見所を作れず15着に終わった。

5歳（2018年）

4月22日、約5か月半の休み明けで迎えた17戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

12月15日、約8か月の休み明けで迎えた18戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤工真騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に終わった。

6歳（2019年）

1月12日、中3週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で伊藤工真騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず11着に終わった。

3月19日、中8週で馬体重を前走から17kg増やして迎えた20戦目は、米倉知騎手を鞍上に迎えて、一般C2四（金沢ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したウェディングランを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

3月26日、連闘で迎えた21戦目は、一般C2（金沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で米倉知騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のパットサイテに4馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

4月3日、連闘で迎えた22戦目は、かほく四季まつり桜まつり特別（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で米倉知騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のティボリゲールに2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4月14日、中1週で迎えた23戦目は、楽天競馬で、もらってうれしいが貯まる特別（金沢ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で米倉知騎手（3戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のスイスピリッツに2馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

4月23日、連闘で迎えた24戦目は、一般B1二（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で米倉知騎手（4戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、抜け出したコスモボアソルテを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5月5日、中1週で迎えた25戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、楽天競馬ゴールデンウイーク賞（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。5頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では速い脚を使えず4着に敗れた。

5月19日、中1週で迎えた26戦目は、湖南賞（金沢ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は米倉知騎手（5戦3勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヤマカツポセイドンに5馬身の差をつけて5勝目を収める

6月11日、中2週で迎えた27戦目は、池田敦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定地方重賞の徽軫賞（金沢ダート1500m 晴/不良）に出走。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、勝ったサノラブに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

7月9日、中3週で迎えた28戦目は、鈴木太一騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の日本海スプリント（金沢ダート900m 曇/良）に出走。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に終わった。

7月16日、連闘で迎えた29戦目は、牝馬限定戦のクイーン特別（金沢ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は米倉知騎手（6戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエトワールドロゼを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて優勝

8月4日、中2週で迎えた30戦目は、ポイント貯めるなら楽天競馬特別（金沢ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で米倉知騎手（7戦5勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

8月20日、中1週で迎えた31戦目は、田知弘久騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定地方重賞の読売レディス杯（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。11頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

9月17日、中3週で迎えた32戦目は、楽天競馬でうれしいポイントが貯まる特別（金沢ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は米倉知騎手（8戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したコスモボアソルテにクビ差届かず2着に甘んじた。

10月1日、中1週で迎えた33戦目は、御前が峰特別（金沢ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で米倉知騎手（9戦5勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったヤマミダンスに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

10月24日、中2週で迎えた34戦目は、地方重賞のオータムカップ（笠松ダート1900m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で米倉知騎手（10戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

11月11日、中2週で迎えた35戦目は、ノーベンバー特別（金沢ダート1900m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で米倉知騎手（11戦5勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のデルマアブサンに4馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

11月24日、中1週で迎えた36戦目は、楽天競馬で楽しくおトクに金沢けいば賞（金沢ダート1900m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で米倉知騎手（12戦6勝）。6頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず3着に敗れた。

12月9日、中1週で迎えた37戦目は、令和元年台風第19号被災者支援（金沢ダート1900m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で米倉知騎手（13戦6勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のエターナルヒーローをクビ差振り切って制した。

12月30日、中2週で迎えた38戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、アデュー2019賞（大井ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のカガストロングをクビ差振り切って9勝目を奪取した。

7歳（2020年）

1月24日、中3週で迎えた39戦目は、雪晴賞（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。競走中止となった。

2020年1月31日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。