ポットテスコレディ（1983年生、母マサリオン）

ポットテスコレディ（1983年5月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のテスコボーイ（当時20歳）と交配したマサリオンが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）ポット牧場。戦績は、中央平地23戦5勝2着4回。1987年のスワンステークス(G2)に勝利した他、1987年の高松宮杯(G2)で2着に入るなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

1歳（1985年）

11月2日、17頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。5着に終わった。

11月23日、10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。最後は、2着のロングライコーに2馬身半の差をつけて勝利をモノにした。

12月8日、11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったダイナカンパリーから半馬身差の2着となった。

12月21日、12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったレイホーソロンからハナ差の2着に甘んじた。

3歳（1986年）

2月15日、3歳オープンのバイオレットステークス（京都芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は松永昌博騎手。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のメイショウタイテイに1馬身3/4の差をつけてトップでゴールに入った。

3月16日、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手。17頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

4月6日、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永昌博騎手。22頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

4月27日、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永昌博騎手。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では出色の末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

5月18日、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で松永昌博騎手。22頭立ての5番人気に推されて16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

9月28日、3歳G3の神戸新聞杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松永昌博騎手。14頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着を確保した。

10月12日、牝馬限定3歳G2のローズステークス（京都芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で松永昌博騎手。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では弾けるような伸びで猛進したが、勝ったメジロラモーヌにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

11月2日、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で松永昌博騎手。19頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

12月21日、牝馬限定のハンデG3のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で松永昌博騎手。17頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のワンダーヒロインに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

4歳（1987年）

2月1日、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で松永昌博騎手。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のマツコトブキに2馬身の差をつけてトップでゴールに入った。

3月1日、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 小雪/良）に出走。鞍上は11戦連続で松永昌博騎手。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月17日、ハンデG3の京阪杯（京都芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は12戦連続で松永昌博騎手。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月14日、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で松永昌博騎手。13頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

7月12日、G2の高松宮杯（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で松永昌博騎手。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、伸びてきたランドヒリュウ決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

10月24日、カシオペアステークス（京都芝2000m 雨/稍重）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は15戦連続で松永昌博騎手。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。競走中止となった。

11月1日、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は西浦勝一騎手。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のセントシーザーを3/4馬身振り切って勝利を物にした。

11月22日、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松永昌博騎手。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

12月27日、牝馬限定のハンデG3のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 晴/良）に牝馬ながら57.5kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

5歳（1988年）

1月31日、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に牝馬ながら59kgの斤量を背負って出走。鞍上は河内洋騎手。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に敗れた。