ナルハヤ（2014年生、母カルナアヴァンセ）

ナルハヤ（2014年4月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「なるべく早く」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサクラプレジデント（当時14歳）と交配したカルナアヴァンセが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は清水牧場。戦績は、中央平地18戦1勝2着2回。2020年のマーメイドステークス(牝ハンデG3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

梅田智之厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2017年）

3月18日、デビュー戦は城戸義政騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は494kg。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に敗れた。

4月16日、中3週で迎えた2戦目は、柴田未崎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では圧巻の末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

4月29日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田未崎騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月13日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田未崎騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のメイショウサチシオに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

7月23日、中9週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田未崎騎手（3戦1勝）。15頭立ての12番人気で大外15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が鈍り15着に終わった。

8月5日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の都井岬特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で柴田未崎騎手（4戦1勝）。14頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

8月20日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田未崎騎手（5戦1勝）。15頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、エールデュレーヴに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

9月9日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴田未崎騎手（6戦1勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月9日、約3か月の休み明けで迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で柴田未崎騎手（7戦1勝）。18頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

12月23日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で柴田未崎騎手（8戦1勝）。17頭立ての5番人気で大外17番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

4歳（2018年）

1月7日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で柴田未崎騎手（9戦1勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では伸びが劣勢になり16着に敗れた。

4月28日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、4歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で柴田未崎騎手（10戦1勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

5月12日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の石打特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で柴田未崎騎手（11戦1勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮戦したが、伸びてきたアドヴェントス決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

5月26日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上500万下（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で柴田未崎騎手（12戦1勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

8月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、3歳以上500万下の筑後川特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で柴田未崎騎手（13戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

9月2日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（小倉芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で柴田未崎騎手（14戦1勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は一杯になって14着に敗れた。

9月16日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で柴田未崎騎手（15戦1勝）。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、3着に入った。

9月29日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2600m 外回り小雨/重）に出走。鞍上は17戦連続で柴田未崎騎手（16戦1勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

5歳（2019年）

4月7日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた19戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

5月4日、中3週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で藤田菜七子騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。端に立ち、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい11着に敗れた。

5月19日、中1週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の石打特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田菜七子騎手（2戦0勝）。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、3着に入った。

6月1日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上1勝クラスの国分寺特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田菜七子騎手（3戦0勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

6月15日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた23戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は柴田未崎騎手（17戦1勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では閃光のような末脚を披露し、3着を確保した。

7月7日、中2週で迎えた24戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラスの織姫賞（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は藤田菜七子騎手（4戦0勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたレッドベルディエス決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

12月15日、約5か月半の休み明けで迎えた25戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で藤田菜七子騎手（5戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のガッツで最後まで奮戦したが、ウインラナキラに半馬身交わされて2着に敗北した。

6歳（2020年）

1月19日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で藤田菜七子騎手（6戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のエリンズロマーネに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

2月8日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた27戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの太宰府特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田菜七子騎手（7戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月1日、中2週で迎えた28戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて、最後は2着のティグラーシャを3/4馬身振り切って3勝目を掴み取った。

4月25日、中7週で迎えた29戦目は、4歳以上3勝クラスのエールステークス（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤田菜七子騎手（8戦1勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、リードを2馬身以上保って、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

5月16日、中2週で迎えた30戦目は、牝馬限定の4歳以上3勝クラスのパールステークス（新潟芝1800m 外回り雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田菜七子騎手（9戦1勝）。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、アンドラステに3/4馬身交わされて2着となった。

6月14日、中3週で迎えた31戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で藤田菜七子騎手（10戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

8月2日、中6週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた32戦目は、牝馬限定G3の北海道新聞杯クイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田菜七子騎手（11戦1勝）。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい8着に終わった。

11月14日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた33戦目は、牝馬限定の3歳以上3勝クラスのユートピアステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤田菜七子騎手（12戦1勝）。18頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい17着に敗れた。

12月6日、中2週で迎えた34戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの逆瀬川ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の闘魂で渋太く粘り続けて、最後は2着のコマノウインクルをハナ差振り切って4勝目を手中に収めた。

7歳（2021年）

1月16日、中5週で迎えた35戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は藤田菜七子騎手（13戦1勝）。18頭立ての15番人気で17番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず17着に終わった。

2月7日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた36戦目は、関門橋ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田菜七子騎手（14戦1勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

2021年2月11日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。