シンコウエドワード（1995年生、母パウダーストーム）

シンコウエドワード（1995年2月4日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のLear Fan（当時14歳）と交配したパウダーストームが7歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地23戦3勝2着4回、地方4戦0勝。1998年のNHKマイルカップ(G1)で2着に入った他、2001年の安田記念(G1)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

河野通文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1997年）

11月1日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るエアスマップを鮮やかな末脚で3/4馬身差し切って初勝利を挙げた。

12月14日、中5週で迎えた2戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のバプティスタに1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

3歳（1998年）

5月17日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は田中勝春騎手（1戦1勝）。17頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったエルコンドルパサーに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

10月17日、約5か月の休み明けで迎えた4戦目は、オーロカップ（東京芝1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月31日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、ハンデ戦でオープンのアイルランドトロフィー（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

4歳（1999年）

4月10日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた6戦目は、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（4戦1勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に敗れた。

5月15日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた7戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦1勝）。18頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず9着に終わった。

6月13日、中3週で迎えた8戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

7月4日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は田中勝春騎手（5戦1勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

5歳（2000年）

1月6日、約6か月の休養明けで迎えた10戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るショーザランニングを異次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて休み明けの一戦を物にした。

1月30日、中2週で迎えた11戦目は、J.ムルタ騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

4月2日、中8週で迎えた12戦目は、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（6戦1勝）。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、抜け出したフサイチエアデールにクビ差届かず2着となった。

5月14日、中5週で迎えた13戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（7戦1勝）。18頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず10着に敗れた。

11月4日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、5着に終わった。

11月19日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（8戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6歳（2001年）

1月13日、中7週で迎えた16戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（9戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したチェックメイトを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

1月30日、中1週で迎えた17戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、勝ったチェックメイトにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月1日、中8週で迎えた18戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

6月3日、中8週で迎えた19戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

7歳（2002年）

4月7日、約10か月半の休養明けで迎えた20戦目は、エイプリルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（10戦1勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月9日、中8週で迎えた21戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず14着に敗れた。

11月24日、約5か月半の休養明けで迎えた22戦目は、キャピタルステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に敗れた。

8歳（2003年）

3月23日、約4か月の休み明けで迎えた23戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

6月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた24戦目は、横井将人騎手を鞍上に迎えて、パールオープン（名古屋ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。8着に敗れた。

7月2日、中2週で迎えた25戦目は、ルビーオープン（名古屋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横井将人騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。11着に終わった。

8月6日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた26戦目は、サマースプリント特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横井将人騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。12着に終わった。

10月8日、中8週で迎えた27戦目は、オパールオープン（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横井将人騎手（3戦0勝）。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。9着に終わった。