バイタルフォース（1992年生、母アルズアニー）

バイタルフォース（1992年4月7日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のノーザンテースト（当時21歳）と交配したアルズアニーが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地24戦5勝2着1回、中央障害3戦0勝。1995年のすみれステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

渡辺栄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1994年）

12月3日、デビュー戦は角田晃一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は468kg。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

12月18日、中1週で迎えた2戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（中京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のユウセンショウをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

3歳（1995年）

1月5日、中2週で迎えた3戦目は、4歳500万下（京都ダート1800m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は角田晃一騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げる形となり、かなり遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい7着に敗れた。

2月18日、中5週で迎えた4戦目は、4歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

3月12日、中2週で迎えた5戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのすみれステークス（京都芝2200m 外回り小雨/良）に出走。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のグラチェに1馬身1/4の差をつけて優勝

4月16日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は角田晃一騎手（3戦0勝）。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が悪くなり11着に終わった。

5月27日、中5週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた7戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、メイステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

7月1日、中4週で迎えた8戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の中日スポーツ賞4歳ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に終わった。

7月23日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

8月12日、中2週で迎えた10戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、新潟競馬場開設30周年記念天の川ステークス（新潟芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったブランドミッシェルにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

9月2日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦の新潟日報賞（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。17頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、4着に入った。

5歳（1997年）

5月18日、約21か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた12戦目は、5歳以上900万下の浜名湖特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

6月14日、中3週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下の三田特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（5戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のスキーワールドをクビ差振り切って久々に勝利を挙げた。

7月5日、中2週で迎えた14戦目は、垂水ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（6戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

7月27日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のやまなみステークス（小倉芝1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（7戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るカミノショーターを自慢の末脚で3/4馬身差し切って1着ゴールを果たした。

9月6日、中5週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のムーンライトハンデキャップ（阪神芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で角田晃一騎手（8戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

10月4日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都芝1600m 外回り雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で角田晃一騎手（9戦2勝）。17頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

10月19日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の古都ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で角田晃一騎手（10戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は勢いを失って8着に敗れた。

12月21日、中8週で迎えた19戦目は、4歳以上1600万下のサンタクロースステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で角田晃一騎手（11戦2勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のジャストアヒーローをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

6歳（1998年）

2月7日、中6週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 雨/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は9戦連続で角田晃一騎手（12戦3勝）。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では目立つような脚を使えず13着に終わった。

2月28日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は10戦連続で角田晃一騎手（13戦3勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に終わった。

3月22日、中2週で迎えた22戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて7着に終わった。

4月12日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪-ハンブルクカップ（阪神芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は角田晃一騎手（14戦3勝）。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

5月9日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデG3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は安田康彦騎手（1戦1勝）。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて15着に終わった。

6月14日、中4週で迎えた25戦目は、岡冨俊一騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中京障害芝2800m 雨/重）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。4着に敗れた。

7月18日、中4週で迎えた26戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で岡冨俊一騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。11着に敗れた。

8月1日、中1週で迎えた27戦目は、嘉堂信雄騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。4着に終わった。