ヴァンダービルト（2019年生、母コスモパルムドール）

ヴァンダービルト（2019年2月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「人名より」。毛色は栗毛。種牡馬のエピファネイア（当時9歳）と交配したコスモパルムドールが16歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者はグランデファーム。主な勝ち鞍は2022年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

当歳のとき、グランデファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、山本又一郎によって2,160万円で落札された。

庄野靖志厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2022年）

3月13日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は524kg。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のモズリッキーに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

5月22日、中9週で迎えた2戦目は、3歳1勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではいいところがなく11着に敗れた。

4歳（2023年）

6月3日、約12か月半の休養明けで迎えた3戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず11着に終わった。

7月2日、中3週で迎えた4戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての15番人気で17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

7月15日、中1週で迎えた5戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの鞍ケ池特別（中京芝1600m 晴/良）に出走。8頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は減速してしまい8着に終わった。

10月15日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

5歳（2024年）

4月17日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた7戦目は、小野楓馬騎手を鞍上に迎えて、チロロの巨石賞（門別ダート1000m 雨/稍重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ形となり、で馬群を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

5月1日、中1週で迎えた8戦目は、バラ特別（門別ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野楓馬騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり4着に敗れた。

5月15日、中1週で迎えた9戦目は、キタコブシ特別（門別ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小野楓馬騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

5月30日、中1週で迎えた10戦目は、シラネアオイ特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で小野楓馬騎手（3戦0勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい9着に敗れた。

6月12日、中1週で迎えた11戦目は、ジニア特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小野楓馬騎手（4戦0勝）。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて7着に終わった。

7月9日、中3週で迎えた12戦目は、ツキミソウ特別（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で小野楓馬騎手（5戦0勝）。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はバテてしまい11着に終わった。

7月24日、中1週で迎えた13戦目は、プルメリア特別（門別ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で小野楓馬騎手（6戦0勝）。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後は垂れてしまい12着に終わった。

8月7日、中1週で迎えた14戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、ヤングジョッキーズシリーズトライアルラウンド門別第2戦（門別ダート1700m 雨/稍重）に出走。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ形となり、で馬群を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は失速してしまい11着に終わった。

8月20日、中1週で迎えた15戦目は、藤田凌駕騎手を鞍上に迎えて、サルビア特別（門別ダート1000m 曇/重）に出走。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に終わった。

9月4日、中1週で迎えた16戦目は、黒沢愛斗騎手を鞍上に迎えて、競馬ほのぼの観戦ツアー特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のコンサイダーを半馬身振り切って久々に美酒を浴びた。

9月19日、中1週で迎えた17戦目は、カタバミ特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で黒沢愛斗騎手（1戦1勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るトウヨウノマジョを異次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて3勝目を手にした。

10月17日、中3週で迎えた18戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、浦臼にんにく特別（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したクインズアルテミスを差し切れず、1馬身差の2着となった。

10月30日、中1週で迎えた19戦目は、アニマルキングダム賞（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は黒沢愛斗騎手（2戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月4日、連闘で迎えた20戦目は、来年のJBCは船橋と門別で特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で黒沢愛斗騎手（3戦2勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。