ジャスパージャック（2016年生、母Crescent Moon）

ジャスパージャック（2016年4月26日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「カナダの地名+トランプの絵札」。毛色は鹿毛。種牡馬のDeclaration of War（当時7歳）と交配したCrescent Moonが14歳のときに産んだ仔が本馬である。2022年のラピスラズリステークス(オープン)に勝利した他、2022年のラピスラズリステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

9月2日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は522kg。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のジャストアジゴロをアタマ差振り切って初白星を挙げた。

9月23日、中2週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの芙蓉ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

3歳（2019年）

3月16日、約6か月の休み明けで迎えた3戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり9着に終わった。

3月31日、中1週で迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。敢然と端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

5月12日、中5週で迎えた5戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り14着に終わった。

6月11日、中3週で迎えた6戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ジューンスター賞（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

7月7日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（中京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦1勝）。18頭立ての5番人気で大外18番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい16着に敗れた。

4歳（2020年）

6月13日、約11か月半の休み明けで馬体重を前走から34kg増やして迎えた8戦目は、服部寿希騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚が止まってしまい16着に終わった。

5歳（2021年）

3月16日、約9か月の休養明けで迎えた9戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、はりまや盃（高知ダート1400m 曇/重）に出走。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって8着に敗れた。

4月14日、中3週で迎えた10戦目は、張田昂騎手を鞍上に迎えて、アーバンステージ卯月賞（大井ダート1800m 雨/不良）に出走。13頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が悪くなり10着に終わった。

4月25日、中1週で迎えた11戦目は、松本大輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（阪神芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

6月1日、中4週で迎えた12戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、マルチヒーロー特別（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈のスロトングスピリットでしぶとく粘り込んで先頭に立ち、最後は2着のジュンパッションをクビ差振り切って久しぶりに勝利を挙げた。

7月4日、中4週で迎えた13戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスのさくらんぼ特別（福島芝1200m 小雨/良）に出走。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで止まることなく走り抜いたが、ライバーバードに交わされて1馬身半差の2着となった。

7月17日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの雲仙特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。17頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天授の敢闘精神でゴールまで頑張り、3着に入った。

8月8日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた15戦目は、3歳以上2勝クラスの驀進特別（新潟芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。最後は、2着のアビエルトに1馬身1/4の差をつけて制した。

9月4日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのテレQ杯（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

12月5日、約3か月の休み明けで迎えた17戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの南総ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

6歳（2022年）

4月9日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、4歳以上3勝クラスの船橋ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

7月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた19戦目は、3歳以上3勝クラスのTUF杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたサトノファビュラス決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

8月13日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの稲妻ステークス（新潟芝1000m 曇/重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦1勝）。18頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。15着に敗れた。

9月24日、中5週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの豊明ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（4戦1勝）。17頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、ショウナンバニラに交わされて1馬身差の2着となった。

11月6日、中5週で迎えた22戦目は、3歳以上3勝クラスの道頓堀ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（5戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のキミワクイーンをハナ差振り切って勝利を手中に収めた。

12月4日、中3週で迎えた23戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のシャインガーネットを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

7歳（2023年）

1月9日、中4週で迎えた24戦目は、淀短距離ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて7着に敗れた。

3月4日、中7週で迎えた25戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は北村宏司騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい13着に敗れた。

4月16日、中5週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって13着に終わった。

10月8日、約6か月の休養明けで迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい11着に終わった。

10月29日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンのルミエールオータムダッシュ（新潟芝1000m 曇/不良）に出走。鞍上は松本大輝騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。4着に入り込んだ。

12月3日、中4週で迎えた29戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて9着に終わった。

12月16日、中1週で迎えた30戦目は、B.ムルザバエフ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのタンザナイトステークス（阪神芝1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り15着に終わった。

8歳（2024年）

4月7日、約4か月の休み明けで迎えた31戦目は、田口貫太騎手を鞍上に迎えて、モルガナイトステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい12着に終わった。

5月5日、中3週で迎えた32戦目は、鞍馬ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田口貫太騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい10着に終わった。

5月19日、中1週で迎えた33戦目は、永島まなみ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの韋駄天ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。16着に敗れた。

10月5日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた34戦目は、吉村誠之助騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての18番人気で17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚にキレが無く18着に終わった。

2024年10月30日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。