ミナモトジュニアス（1987年生、母ミスマンジユザン）

ミナモトジュニアス（1987年5月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のジユニアス（当時11歳）と交配したミスマンジユザンが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者はハヤシファーム。戦績は、中央平地28戦6勝。1991年のシリウスステークス(オープン)に勝利した他、1991年の北九州短距離ステークス(オープンハンデ)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

武田作十郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1989年）

7月16日、デビュー戦は安田隆行騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は436kg。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のトウカイスバルをクビ差振り切って初白星を挙げた。

8月19日、中4週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのフェニックス賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず4着に敗れた。

9月3日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた3戦目は、栗田伸一騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の小倉3歳ステークス（小倉芝1200m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず10着に終わった。

3歳（1990年）

1月6日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた4戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのKBS京都紅梅賞（京都芝1200m 曇/良）に出走。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

1月27日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定4歳500万下の寒桜賞（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に終わった。

2月24日、中3週で迎えた6戦目は、4歳500万下の4歳抽せん馬特別（阪神芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に敗れた。

3月17日、中2週で迎えた7戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のさわらび賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

3月25日、連闘で迎えた8戦目は、猿橋重利騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では賦性の敢闘精神でゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

4月21日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳500万下（京都芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は河内洋騎手（3戦0勝）。13頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に終わった。

5月5日、中1週で迎えた10戦目は、4歳500万下（京都芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は猿橋重利騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露し、4着に入り込んだ。

5月19日、中1週で迎えた11戦目は、4歳500万下（阪神芝1600m 曇/不良）に出走。鞍上は河内洋騎手（4戦0勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月2日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳500万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（5戦0勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に敗れた。

6月23日、中2週で迎えた13戦目は、4歳500万下（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

10月21日、約4か月の休み明けで迎えた14戦目は、4歳以上500万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、4着に終わった。

11月4日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下の逢坂山特別（京都芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、6着に終わった。

11月17日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（4戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、強烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のバイケンキミに2馬身の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

12月15日、中3週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の西陣特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（5戦1勝）。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

4歳（1991年）

1月15日、中3週で迎えた18戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の伏見特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して8番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のハクヨウコマンドに1馬身1/4の差をつけて3勝目をマークした。

1月27日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦1勝）。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。

2月24日、中3週で迎えた20戦目は、牝馬限定戦の伊良湖ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（6戦1勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

5月25日、約3か月の休み明けで迎えた21戦目は、ハンデ戦の長岡京ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は岸滋彦騎手（2戦1勝）。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

6月16日、中2週で迎えた22戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の金鯱賞（中京芝1800m 晴/良）に48kgの軽斤量で出走。12頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では決め手が足りず11着に終わった。

7月20日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の別府特別（小倉芝1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は武豊騎手（7戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のミヤジペガサスをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

8月11日、中2週で迎えた24戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/重）に51kgの軽斤量で出走。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のメイショウコテングに1馬身1/4の差をつけて5勝目を収める

8月25日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は石橋守騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に終わった。

10月13日、中6週で迎えた26戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の牝馬東京タイムズ杯（東京芝1600m 曇/不良）に出走。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

10月26日、中1週で迎えた27戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの多摩川ステークス（東京芝1600m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は一杯になって9着に終わった。

11月24日、中3週で迎えた28戦目は、シリウスステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（1戦1勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線に入ると、前で粘るハスキーハニーを強烈な末脚でハナ差だけ差し切って6勝目を手中に収めた。