ウインマイティー（2017年生、母アオバコリン）

ウインマイティー（2017年4月1日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+強大な」。毛色は芦毛。種牡馬のゴールドシップ（当時8歳）と交配したアオバコリンが19歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はコスモヴューファーム。2020年のオークス（優駿牝馬）(牝G1)で3着に入った他、2022年の京都大賞典(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ウインレーシングクラブにて総額1,400万円（3.5万×400口）で一口馬主が募集された。

五十嵐忠男厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

9月16日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は452kg。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず4着に敗れた。

10月14日、中3週で迎えた2戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り小雨/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では卓出した伸び脚で急追したが、勝ったコルテジアに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

11月3日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でA.シュタルケ騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のヴィータブリランテを半馬身振り切って未勝利戦を制した。

3歳（2020年）

2月8日、約3か月の休み明けで迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でA.シュタルケ騎手（2戦1勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

2月29日、中2週で迎えた5戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳1勝クラスのデイジー賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のナリノクリスティーを半馬身振り切って2勝目を手に入れた。

4月12日、中5週で迎えた6戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のイズジョーノキセキに1馬身の差をつけて勝利をモノにする

5月24日、中5週で迎えた7戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

9月12日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G3の紫苑ステークス（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、6着に終わった。

10月18日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

11月15日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（3戦0勝）。18頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が上がってしまい14着に終わった。

4歳（2021年）

1月16日、中8週で迎えた11戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に敗れた。

8月1日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、牝馬限定G3の北海道新聞杯クイーンステークス（函館芝1800m 雨/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦1勝）。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

5歳（2022年）

4月17日、約8か月半の休養明けで迎えた13戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい9着に終わった。

5月8日、中2週で迎えた14戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、メトロポリタンステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

6月19日、中5週で迎えた15戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（4戦0勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のマリアエレーナに1馬身3/4の差をつけて待望の重賞初制覇を果たした。

10月10日、約4か月の休み明けで迎えた16戦目は、G2の京都大賞典（阪神芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（5戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月13日、中4週で迎えた17戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（阪神芝2200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（6戦1勝）。18頭立ての7番人気で17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が鈍り16着に敗れた。

12月25日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（7戦1勝）。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に終わった。

6歳（2023年）

2月12日、中6週で迎えた19戦目は、G2の京都記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で和田竜二騎手（8戦1勝）。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

6月18日、約4か月の休み明けで迎えた20戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で和田竜二騎手（9戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、抜け出したビッグリボンを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

8月20日、中8週で迎えた21戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で和田竜二騎手（10戦1勝）。15頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず13着に終わった。

10月9日、中6週で迎えた22戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は松若風馬騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が悪くなり10着に終わった。

12月2日、中7週で迎えた23戦目は、G3のチャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（11戦1勝）。13頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

2023年12月8日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。