マリアエレーナ（2018年生、母テンダリーヴォイス）
Maria Elena
2018.04.06
マリアエレーナ（2018年4月6日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「メキシコのワルツ調の曲名」。毛色は芦毛。種牡馬のクロフネ（当時20歳）と交配したテンダリーヴォイスが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は日高大洋牧場。2022年の小倉記念(ハンデG3)に勝利した他、2022年の愛知杯(牝ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。
経歴
デビュー前
吉田直弘厩舎（栗東）へ入厩。
2歳（2020年）
10月4日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は406kg。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したレアシャンパーニュにクビ差届かず2着となった。
10月24日、中2週で迎えた2戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、4着に終わった。
12月13日、中6週で迎えた3戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（中京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のミッキーハローに3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。
3歳（2021年）
1月10日、中3週で迎えた4戦目は、3歳G3の日刊スポーツ賞シンザン記念（中京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（1戦1勝）。15頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず7着に終わった。
2月6日、中3週で迎えた5戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（中京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を披露したが、4着に終わった。
3月27日、中6週で迎えた6戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳1勝クラスの君子蘭賞（阪神芝1800m 外回り 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。
5月16日、中6週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳1勝クラス（中京芝1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は川島信二騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したナギサを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。
6月12日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るホウオウプリンセスを次元の違う末脚でアタマ差だけ差し切って勝利をモノにする
7月18日、中4週で迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラスの高千穂特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るソニックベガを鮮やかな末脚で半馬身差し切って制した。
9月18日、中8週で迎えた10戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのケフェウスステークス（中京芝2000m 曇/重）に48kgの軽斤量で出走。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、3着に終わった。
10月24日、中4週で迎えた11戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定オープンの新潟牝馬ステークス（新潟芝2200m 晴/稍重）に出走。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のソフトフルートに1馬身1/4の差をつけて4勝目を奪取した。
4歳（2022年）
1月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、伸びてきたルビーカサブランカ決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。
2月13日、中3週で迎えた13戦目は、G2の京都記念（阪神芝2200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で坂井瑠星騎手（2戦1勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり8着に敗れた。
6月19日、約4か月の休養明けで迎えた14戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井瑠星騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったウインマイティーに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。
8月14日、中7週で迎えた15戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（3戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヒンドゥタイムズに5馬身の差をつけて重賞初制覇を遂げる
10月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（4戦3勝）。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。
5歳（2023年）
1月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（5戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、3着に終わった。
3月12日、中7週で迎えた18戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（6戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。
4月2日、中2週で迎えた19戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、G1の大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。
6月3日、中8週で迎えた20戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（7戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。
8月13日、中9週で迎えた21戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（8戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。
9月24日、中5週で迎えた22戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。
11月12日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が衰えて15着に敗れた。